2016-3-10[木]

世界の全てを把握し管理しようという考え方を突き詰めると、ついには1分の1の地図を造る愚挙に至る。
やった事を記録し文書化し履歴を残し、後から参照して利用したいという文書管理主義も、行き過ぎると仕事を管理する仕事のほうが元の仕事よりも大きくなる危険をはらむ。

自分の事でさえも全て把握して理解することなど不可能なのに、組織の事を全て把握しようとか無意味だ。

報告書は形式よりも内容。響きあう連携を生み出す言葉の力が必要。マニュアル的穴埋め問題では響かない。

必要なのは、響きあい活かしあうような、表現。

働く者全てが有機的に結びついて、お互いを活かしあえるような生態系的な組織運営を目指したい。時間とともに複雑にからみ合い、多様なネットワークとして成長していく生態系的な組織。

経済組織としての企業にあっても、長く生き残る事ができるのは、精緻で強固なシステムに支えられた強い組織よりも、多様で開かれた、曖昧でしなやかな組織ではないか。

仕事の全体像を遠くから眺めることができれば、細かいブレは気にならない。間違った方向で無いことが見えているから信頼して任せる。心配してもキリがない。

そうでなければ責任者はつとまらない。それが組織人としての役割意識。

本音で言えば、気の会った2~3人くらいで仕事をするほうが楽だ。
で究極的には独り。いちばん楽しい仕事は独りじめしたい。

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