2020-6-18[木]

在宅仕事が標準になれば、オフィスは仕事の場ではなくて遊びの場になる。商談ではなく対話と相談でビジネスが生まれる。カフェのようなゆったりと時を過ごす快適な空間。コンビニのように必要なモノやサービスが身近に手に入る場所。ゆったりとした場を共有し、同じ部屋にいても同じ仕事をしている必要はない。対面での会話は世界中どこにいてもできる。黙って寄り添うことはそこにいないとできない。オフィスに常駐するのは受け付けと相談相手。そこは顧客との接点を生み出す店であり、製作プロセスが交わるスタジオ。管理業務的なことは楽屋裏でAIにやらせればいい。そういう時代に向けた仕事の拠点づくりが世界中ではじまる。そこには建築の創造的役割が発揮される。機能主義ではなく、意匠と素材がともに活かされるから、素材屋の生きる道はもうすぐ開かれる。職人と芸術家のやることはいくらでも増える。そうなるまであと少しの月日を生きのびよう。

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