2014-6-8[日]
http://team-ararin.com/archives/264
時間の蓄積をどのように現在の価値として表すことができるのか。
林業経営の課題は森林という圧倒的な生命活動の蓄積を、人間活動の中に取り入れ活かすことだ。
おそらく凍裂のある杉は長生き出来ない。
こういう樹の伐り時を見極めるのは重要な経営判断になる。
荒山雅行さんは全ての凍裂木を選木してはいない。
選ばれた凍裂木も、一気に全て伐るべきでは無いだろう。
それでも、今後10年以内に、かなりの木を伐ることになる。
これこそが林業経営というものだ。
造材。木を商品にする最初の工程
その傷ついた元玉3.6mをどう活かせるか。
自由な発想が求められる。
2番玉3番玉は優れた無節材だった。
しかし、そのままでは、市場への訴求力が弱い。
ただのきれいな杉丸太でしかない。
さらに枝のある梢端12mを何かにできるのか。
単木管理で生産される材は、単玉単位で売らなければならない。
一枚の板として、一本の角材として、一本の丸太として
それはカタチになった「時」そのもの
思い入れではなく、その存在価値としての
時の蓄積をどう表現できるのか
いま「のま」の杉林に立っても、次に伐る木を見定める事ができない。
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