2014-7-15[火]

決して止むを得ない情況とは言えない、残念な公共事業のおかげで、将来を断ち切る不当な伐採を請け負わなければならなかったことが、残念。

山仕事創造舎をはじめた頃から、こんな仕事は普通にやってきた。独立してから荒山さんの山で最初にやった仕事も実は工事のための伐採だった。
あのときは、普段なら決して伐ることがない、大きなハンノキやブナを伐れる事が、少し快感だった。

今回の伐採では、私は直接チェーンソーを持っていない。
元請け会社との交渉などもっぱら営業的立場。
そして、荒山林業の立場から伐った材の販売。

伐採が進み良い木がまとまって伐られてからはじめて、今日現場に行った。

そこには、蕾が開く前に手折られたような、瑞々しく美しい杉が横たわっていた。

生命の断絶と創造が同時にあった。

愛と欲望が交錯する場面。

なんとも胸が苦しくなった。

この身体の反応は愛する者が失われる事へのストレスだという。

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