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*マリエ・ディグビー
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Marié Christina Digby (マリエ・クリスティーナ・ディグビー)
1983年4月16日 ニューヨーク生まれ
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アイルランド系アメリカ人の父と日本人の母との間にアメリカで生まれ育った。
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漢字名は「万里恵」
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アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ロスアンゼルス在住 
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祖母の暮らす熊本にも何度も訪れ第二の故郷と感じている。
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幼いころからクラシックピアノを習い、15歳で作詞作曲に目覚めるが、はじめは自分だけのために歌をつくっていた。18歳のときはじめて人前で歌いクラスメートや家族に絶賛され、そのころから本格的に音楽を目指すようになる。カリフォルニア大学バークレー校に進学、法科大学院に進むことを意識して哲学を専攻。大学に通いながら音楽活動を続けロスアンゼルスのナイトクラブなどで歌う。2004年パンテーン社主催のソングライティング コンテストで自作曲”Miss Invisible”を歌い優勝。その後音楽に専念するために大学を中退。2005年ディズニー傘下のハリウッド・レコードと契約。2006年ファーストアルバム"unfold"を製作するが、翌年になってもリリース予定が何度も延期され、デビューの見通しがたたない状態になる。そこで自らカバー曲やオリジナル曲の弾き語り映像をwebカメラで撮影、Youtubeに投稿することを思いつく。リアーナのアンブレラのカバーが爆発的ヒット、全世界の注目を集める(2009年8月現在130万PVを突破)。
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>2007年8月 NBCのLast Call With Carson Daly Showで初TVデビュー。
>2007年11月 EP ”Start here"ハリウッドレコードからリリース。
>2008年1月 シングル"say it again"リリース
>2008年4月 デビューアルバム"unfold"全米リリース
>2008年8月 "unfold"日本版、米版とは別の構成で、エイベックスからリリース、 プロモーションのため来日 
>2008年3月 Second Home(セカンド・ホーム) 全曲日本語によるJ-popカバーアルバム 日本限定リリース 
>2009年6月 セカンドアルバム "BREATHING UNDERWATER" 日本版 アジア版リリース
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-Marié Digbyの公式情報
>>http://www.mariedigbymusic.com/ 
>>http://www.myspace.com/mariedigby
>>http://www.youtube.com/user/MarieDigby 
>>http://www.youtube.com/user/randomdigby 
>>http://twitter.com/mariedigby
>>http://avexnet.or.jp/marie/index.html
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-現時点でのほとんどの日本語情報のソースと思われるまとまった情報は以下に
>http://www.live-soup.com/news/profile.asp?id=455
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*歌のチカラ、声のチカラ
>Marié Digbyについての話題を追っていくと、どうしてもYoutubeでブレイクという話が中心になっているのだが、なぜ彼女がYoutubeであれほどまでに支持されたのかという事を考えてみる。
>プロの歌手なのだから歌がうまいのはあたりまえのこと、((アメリカのプロのポップシンガーには歌唱力がダメな人がほとんどいないので、思いがけず面白い人はいなかったりする。))彼女は容姿も確かに美形ではあるけれど、なにより声が魅力的だ。では声の魅力とは何か?Mariéのヴォーカルの特徴は「つくらない」ということ、つまりストレートに喉から発する声がそのまま歌になっていることだ。真っすぐなヴォーカルというだけなら誰にだってできる、問題はそれが魅力的かどうか。声にはその人の人格がそのまま現れる。つまりMarié Digbyの人柄がそもそも魅力的であり、それが多くの支持を集めているというシンプルな結論になる。
>きっかけは何でも良い、Mariéの歌を聴けば誰もが感じること、それは声の魅力とそれを生かしきった歌のチカラだ。
>歌声というものは、人の全てを隠さずあらわしてしまうものだから、歌声にチカラがあるとすれば、歌っている人にもまた、独特のチカラがある。
>Mariéの歌声にはモノゴトを良い方向に進めるチカラを感じる。
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* レビュー
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-ここではネットでは聴けるがアルバムに入っていない歌を中心にMarié Digbyの世界に接近を試みる
**Stop Me (this time) http://jp.youtube.com/watch?v=4NyrR7VfPpU
>切ないラヴソングというジャンルがあれば、今のMarié Digbyの右に出る人はいないと思うのだけれど、その極めつけのような作品。
>激しい感情と静かな想いが交錯する絶妙の心の動きを、かわいらしいピアノの伴奏にのせてしずかに歌いはじめ、やがて抑え切れない叫びが溢れ、それがはじける直前で、再び静寂に帰る。これこそ和歌の様式美ではないか。
>こうしたエモーションの発露と抑制はおそらくアメリカのポップミュージックでは稀なことだし、かと言って現代のJ-POPに見られるかと言えばこれもほとんど見つからない。ストレートな若い情熱にしては複雑すぎる美しさ。
>(this time)と字面では()で書いているのだが歌では絶妙な余韻を残し終わる。
>Mariéは自らの背景としての日本についてしばしば「何でもあり」のアメリカとの対比で語ることがあるのだが、アメリカは日本とは違ってきわめて保守的な「何でもあり」だ、自由なようで案外ワンパターンで結局わかりやすい。日本のラヴソングはそもそもわかりにくいものだったのだが、演歌では様式美が形骸化して沈んでしまった、そしてポップスは「何にもない」軽薄な表現に止まったままだ。
>Youtube上で"Why stop me?? I don't get the feeling"というコメントに
 "i'm saying .. please stop me.. don't let me go home.. don't let me leave like i always do :)"
>と応えている。彼女がYoutubeのコメントに返答することは稀だけれど、作者による公式コメントだからそうとらえよう。
>確かにこの歌は英語の詞で英語で唄われているけれど、現代の日本語の歌詞では表現できない日本的な感情を描き出すという不思議な結果を生み出しているような気がする。
>将来Mariéが日本語で歌詞を書き歌うようになる日がくるかは定かではないけれど、日本語のカバー曲によるアルバムを製作しているということなので、日本語の歌が表現しあぐねている複雑で繊細な感情を、この曲のような様式まで備えて再生してくれればと思う。
 i'm infected it's like a disease
 like poison, you touched me, my heartbeat
 it's spreading so sweetly
 what are you thinking.. when we're this close?
 i count on the space that i keep
 guards up in towers they're watching, they're waiting
 don't hurt me
 the walls that protect me, keep me inside
 i hate it when we say goodbye
 alone for the rest of the night ... without you
 
 tonight, i am waiting for you
 to call me when you're not supposed to
 i've been trying to send you signs
 the doors to me are hard to find
 so stop me, stop me, this time...
 
 you kiss me goodnight on the cheek
 each time it gets closer to my lips
 or am i imagining
 the parking lot's empty
 so kiss me again
 
 i hate it when we say goodbye
 alone for the rest of the night without you
 
 tonight, i am waiting for you
 to call me when you're not supposed to
 i've been trying to send you signs
 the doors to me are hard to find
 so stop me, stop me this time..
 
-Brittany Cignaという、まだほとんど無名のシンガーソングライターがこの曲をカバーしてMariéに絶賛されたのを発見。
>http://jp.youtube.com/watch?v=R-5NMub3xa8
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Mariéよりも、甘く美しく柔らかい。Brittanyはちゃんと通じる言葉で"stop me"と言っている。Mariéという人は、案外不器用で屈折している面があるのだなとあらためて感じる。
Mariéは本当に"stop me"と言いたいのか、まだ迷っているのかよく分からない。そこが彼女の表現の魅力でもあるのだけれど。
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-Mariéによるスタジオ録音サンプルとされるものがyoutubeにアップされている
>http://jp.youtube.com/watch?v=DEhBZ-dKadE
>プロデュースされた正規の録音というよりも、プリプロ的なもののようだが、オリジナルとかなり違う、Mariéにはめずらしいちょっとオールデイズスタイルの歌い方。
**My Life / The Game ft. Lil Wayne http://www.youtube.com/watch?v=0caGOTASqkM
>>歌詞も読めるオリジナルは>http://jp.youtube.com/watch?v=5qL-SMz9Dd8
>この曲のオリジナルはThe GameのrapにLil Wayneのコーラスという売れ線ねらい企画ではあるが、内容的にはビデオクリップも含めて、アメリカの黒人コミュニティの暗く悲惨な現実をうたい込んだなりディープなものだ。
>アメリカ人がこの曲に感じる事と、私が日本で単に映像と言葉で理解できることの間には、相当な距離感があると思う、アメリカ人であるMariéにとっては英語は直接的に心に響くことばだし、こうした現実も私よりははるかに身近なことかもしれないが、それでも彼女の日常とはおよそ異なった世界のはずだ。
>Hippopは好き嫌いはあるにしてもアメリカ人にとっては現代文化の一面として、それなりに浸透しているわけだし、人種を問わず「音楽」として受け入れ聴いている人は少なくないだろう。Mariéも様々なジャンルの音楽のひとつとしてhippopをとらえている。当然彼女にとってはrapも歌なわけで、歌手としての表現意欲そのままに、自分流の歌としてthe Gameのrapを再構成しているわけだ。
>しかしそれはそれなりの覚悟を伴ったチャレンジであり、デビューして名が知られはじめたばかりの新進アーティストにとっては多少のリスクをともなうことでもある。
>彼女自身がそのことを承知の上でこの歌に向かっていることは映像からも明らかだ。いままでのYoutubeのビデオは、いかにもYoutubeスタイルというか、日常のままのリビングルームからの中継で、日常性を表面に出した演出だったのだが、ここでは白い布をバックに可能な限りシンプルな衣装で((裸に近い姿をねらったのかもしれない))いままでにない特別な意志を感じさせる演出になっている。
>この映像、youtubeにアップするや、多くの絶賛の声とともに激しい非難ないしは罵倒が飛び交い、ほとんど"炎上"とも言える盛り上がりを見せている。
>とりあえずビデオの見た目では彼女は美しい、声もピアノも実に美しい。内容がわからなくても、ただ歌として絶賛したい気持ちになる。その一方で白人(アジア系が混じっているとしても)の女の子が歌うようなものではないという、感情的なしかし根の深い嫌悪感も理解できないではない。何もしらないお嬢さんが歌うもんじゃない!のかもしれない。そもそも美しく歌うこと自体があり得ない内容なのだから。
>だが、これはart。想像を超える奇跡を生みだすことができるのだ。
>ここは彼女の美貌に目をつぶって歌声だけに耳を傾けてみよう、あきらかに核心をついた表現になっている。
>Mariéの声は単に美声というよりは幅のある声だ。結果として確かに美しく響いているけれども、特にrapの部分は彼女の声の中では最もストイックでストレートなところで歌われている。半分で終わっていることが残念でならない気もするが、あえて途中でやめることであくまで実験ということを示しているのだろう。
>言葉を無視してこの歌を語ることは不可能だ、そして詩人として常に言葉による表現を意識し、一言の深みを追求しているMariéも、その言葉世界について独自の表現を試みている。そこではあえて汚い言葉((ほんの一言だけ飛ばしているが))そのままに、ピアノの美しいハーモニーにのせて和かなメロディーと声で、ひとつ上の次元へと昇華しようとしているかのようだ。
>実際Mylifeはかなりキリスト教的な作品だ。悲惨なゲットーの現実を多くのアメリカ人にわかりやすいキリスト教の言葉で、普遍的な生死の問題として表現している。生とははあまりに残酷であり、最後は死によって開放されるのみ、しかも虫けらのように撃ち殺されるというかたちでしか、その願いはかなわない。
>artとしてこの作品を再構成し歌うことを可能にするのは、現実の奥底にある普遍的な真実としての生と死でしかない。Mariéはカトリックかもしれない((カトリック系の高校に通っていた))、だとしたら自らの胸に十字を刻むとことの、本当の意味をあるいは意識しているだろか。最も貶められた混沌とした世界にこそ、復活のイエスキリストが実在する、罪の内に生き罪人として殺された神・・・Mariéは神学になど興味はないかもしれないが、あらゆるartの原点は祈りだ。
>オリジナルのPre-Roll とされるビデオでは最後に聖書の言葉が引用されてる
>少なくともビデオクリップの作者たちはキリストイエスの現代的表現として位置付けていたようだ。
 生きているのは、もはやわたしではありません。キリストがわたしの内にいきておられるのです。
 わたしが今、肉において生きているのは、わたしを愛し、わたしのために身を献げられた神の子
 に対する信仰によるものです。(ガラテアの信徒への手紙2-20)
>何でも雄弁に語るだから、この歌についていずれ何かを語ってくれる日もくることだろう。
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>アメリカ人のポップシンガーが、いかなる信仰を持ちどのような世界観や哲学を持っているかなどということは、私にとってはどうでもいいことなのだが、このような事を考えるきっかけになったということも、Marié Digbyという人の存在感に他ならない。
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>すでにMariéの2nd stageが始まっている。
>あえて自分にとって快適な領域から外へ乗り出すことで、より音楽の深層に迫ろうという気迫が感じられる。((イスラエルを旅したMariéはイエスが十字架を背負って歩いた道を自ら歩く姿をYoutubeに投稿した。その後消してしまったのだが・・・・))
>音楽なしでは「生きていけない((呼吸即音楽))」という人、これからただ者じゃない生き方をしていくのかも。
-この動画についてのMariéのコメントより
 You may love it hate it who knows.. but this is just the beginning of me trying things a little 
 bit outside of my comfort zone. 
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-アンブレラのカバーのときも、大ヒット曲のビデオを見に来た人が偶然Mariéの映像を目にすることで、ファン層をおおきく広げるという効果をねらっていたわけだが、この曲の場合もシンガーソングライターや、女性ヴォーカルにはまったく興味を持ちそうもない、コアなブラックミュージックのリスナーをあえてターゲットに選び、波風をたてる事を意識しているはずだ。
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-私自身の場合で言えば、R&Bは好きだけどhippopにはあまり関心がなかったのだが、いいきっかけなので、まずThe Game と Lil Wayne から聴き始めている。結果的にmarié流?プロモーションに見事にひっかかっている自分に驚いている。mariéのカバーがきっかけでhippopの歴史を遡りつつ、聖書まで読んでしまった。
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**Paint me in your sunshine  http://www.youtube.com/watch?v=hlNhDRZH5Cs
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-この歌は一言で言えば、lovesong for the sunということなのそうだ。アパレルブランドのGAPの企画で、sound of collor というテーマで5人のアーティストが競作、Mariéに与えられた課題の色はyellow
>とってもやさしい癒されるうたなのだが、ここにもMarié Digbyの独特な世界観がみてとれる。
>yellowはまばゆいばかりだが、そこにはやはり影がある。あらゆる影に黄色いチョークで縁取りをしてあるく男の姿が描かれたビデオクリップもこの歌の世界を見事に表している。
>この瞬間に世界のあらゆるものを分け隔てなく確実に塗りつぶすsunshine。
>ギターの弾き語りで最も効果の上がる作品なのだが、この曲のギターは結構難しい。Marié自身ライヴではなかなかうまく弾けないこともある。だがバックのギタリストに任せることはしない。日々チャレンジャーな彼女は何回もライブを重ねるなかで、次第にギターの腕も上げてきている。きっと何年もかけて歌い込みギターも弾きこむなかで、表現はより一層磨き上げられていくことだろう、30代、40代になった彼女が歌う姿を想像してみたくなるような作品だ。
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 Paint me in your sunshine 
 Wake my sleepy eyes 
 Round me in your comfort 
 Stay with me for all of time 
 
 Reach your hand, 
 I'll follow 
 Darken clouds for your rays of hope 
 
 So paint me in your sunshine 
 Walk with me, stay by my side 
 Fill my head with stories 
 For love and war and glory 
 
 Reach your hand, 
 I'll follow 
 Light the path that will lead me home 
 
 Oh, oh, Home [x2] 
 
 One day the world will grow colder 
 Everything we've come to cherish crumbles 
 And only then will we turn back and remember your glow 
 
 Paint me in your sunshine 
 Leave the part of you behind 
 Tell me where I'll find you 
 And send me off to another day 
 Till we meet tomorrow 
 
 Reach your hand, 
 I'll follow 
 Hold me close till the day that I grow old 
 
 Oh, Oh, Oh, Oh, Oh [x2] 
 Mm, Hmm, Hmm, Hmm [x2]
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**Dear friend http://www.youtube.com/watch?v=suxKYLYolPc
-Mariéの歌はほどんどが実際にあった事に基づいているという。そうした歌の多くは歌による日記、つまり自分自身のための歌なのだが、この作品は突然音信不通になってしまった親友へ歌による手紙、というか手紙をそのまま歌っているような歌。しばしばライヴでも取り上げて大きな反響があるようだが、肝心の親友からの応答はあったのだろうか。http://www.youtube.com/watch?v=SUqx5J2BbB0
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 dear friend i haven't heard from you in ages
 i wonder how you're making out
 last time we talked i felt the space growing
 between us
 i didn't think you'd go so far
 tell me how could you just vanish
 without giving me any reasons
 what were you thinking
 and does this all make sense to you?
 
 it's hard when you dont say anything
 when i gave you everything
 and still you slip right through my fingers
 its hard when you dont say anything
 is this how you finish things?
 because to me, this doesn't feel like the end.. dear friend
 
 it's not like me to put my trust in somebody
 but to you i gave it all
 and if you'd asked me i would soften all your falls
 but now it's me who's stumbling
 
 tell me how could you just vanish
 without giving me any reasons
 what were you thinking?
 and does this all make sense to you?
 
 its hard when you dont say anything
 when i gave you everything
 and still you slip right through my fingers
 it's hard when you don't say anything
 is this how you finish things
 cause to me this doesn't feel like the end... dear friend.. 
 
**Where do I go http://www.imeem.com/people/sjLL63/music/5i_mlH9J/marie-digby-where-do-i-go/#
-自分の道を進むことの孤独と決意を歌い上げる、泣かせる「青春の歌」。歌詞がストレートなので、unfoldのような屈折しながらも自己に対峙し、そこから立ち上がろうとするマリエと比べてしまうと、ちょっと軽いかも。
>デビュー以前からサンプル版などで配布されいたようで、ファンの間ではよく知られた曲だが、結局UNFOLDには収録されなかった。
>ライブ映像も見つからない。http://www.youtube.com/watch?v=vfjotwCNRps
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 Twenty-thousand miles from the place I call home
 Twenty somewhat years since the day I was born
 And I'm searching
 I'm still searching for answers
 People often told me to choose a different road
 This one can get ugly
 Twist and turns to just grow old but I'm walking
 I don't care if I'm walking alone 
 
 [CHORUS]
 And I'm screaming into the dark
 Searching for an answer
 Where do I go from here
 
 I, I don't know where I'm headed
 Or if this is just a big mistake
 But something's telling me
 That falling down is a chance
 I'll just have to take
 
 And I, I'll get on the bus
 And put down my bags
 And take a final glance
 At the only home I've known
 At the only hold I've ever known
 
 [CHORUS]
 And I'm screaming into the dark
 Searching for an answer
 Where do I go from here 
 
 All of my life
 I've been so comfortable
 But I always knew
 That there'd come a day
 Where I'd have to get out
 Get out
 
 [CHORUS]
 I'm screaming into the dark
 Searching for an answer
 Where do I go from here
 Here
 
 And I'm standing still
 But I can't catch my breath
 Or running fast as I can
 But going nowhere
 Where do I go from here 
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**The lights come up at Fenway http://jp.youtube.com/watch?v=JSmEVantGGc
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-Mariéの多才な一面の記録として面白い。ボストンのラジオ曲から頼まれて、たった一日でつくったプロモソング。だが、Mariéは野球の試合なんて見たことも無いし、ボストンにもライヴで訪れたという以上の特別な縁があるわけではないらしい。
>それが内容はなかなか良い出来なのだ。彼女は音楽職人としてもたいした力をもっている。
>たぶんこんな事はめったにやらないだろうが、これでボストンにファンが増えた事は確実だろう。
>もしかしたらRedsoxの事を何にも知らないウエストコーストの歌手が、このような歌をうたうことは、あまり歓迎されない事かもしれない、少なくとも男性シンガーがやれば、かなり叩かれそうだ。しかしMariéのような美人シンガーならそれほど抵抗なく受け入れられるような気はする。
>そうしたフィルターをまったく持つ必要がない日本人の私から見れば、実に爽快感さえ覚える作品だ。
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*ten thousand miles of blessing
-Mariéの父はアイルランド系アメリカ人、日本に留学中に出会った熊本出身の日本人女性と結婚したということだが、日本人以上に日本的な人だそうで、3人の娘にはいずれも日本名をつけている。((MariéにはChristinaというミドルネームがあるが、これはたぶん洗礼名?))
>漢字文化圏では名前にいちいち意味がある。万里恵とはten thousand miles of blessingという意味だと教えられてきたそうだ。
>まさに天与の才能と家族の愛に恵まれて育った、知的な美人、最良の意味での「育ちの良さ」が感じられる。
>そんな彼女だが父の血統であるアイルランドよりも、より母の祖国である日本に親しみを持ち、母親からは日本的な考え方を強く受け継いだという。積極的で目立ちたがることが重視されるアメリカでは控えめでおとなしかったことが裏目にでたのか中学時代にいじめにあい、痛く傷つけられた時期があった。だがそのことが彼女がシンガーソングライターとして自己を表現する生き方に向かわせた原動力にもなったようだ。明確な主張と見通しをもちつつ誠実で気負わないという個性は、まず歌の表現そのものに現れているし、インタビューや自身のVlogを通しても感じられる。
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-アイリッシュ&ジャパニーズのアメリカ人
>よくハーフと呼ばれるけれど、むしろダブルと呼んだ方が良いと思うくらいに、混血の人たちは二つの文化背景をもつことで、より多彩で豊かな生き方ができるような気がしてならない。Mariéはまさしく二つの文化を併せ持つ豊かさを生かしているようだ。
-Mariéはアメリカではなかなか名前を正しく発音してもらえない
>本人も英語では"mæɹi'eɪ"と発音してる、日本語だと普通にマリエって発音できるのに、英語的にはこうなるらしい。
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*Say It AgainのPV
製作のChris DooleyによるHDクオリティーの映像
-HD http://www.vimeo.com/1082992
-out takes http://www.vimeo.com/2616091
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*Second Home(セカンド・ホーム)
-2009年3月4日発売
-エイベックスによる日本独自企画のアルバム。全曲J-POPのカバー曲。
>プロデューサーにシライシ紗トリ>http://www.satori.to を迎え
>2008年12月東京で2週間で12曲というハードスケジュールでレコーディングした。
>LOVE LOVE LOVEには、マリエの家族もバックコーラスで参加している
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-アーティストとして世に出てしまったmarieにとって、音楽は生きることそのものだけれど、決して平坦な気楽な道ではない。デビューアルバムがある程度成功をおさめたアーティストにとって2ndアルバムというのは、特別なプレッシャーを感じるものだといわれるが、おそらくmarieにとっても、2ndはチャレンジの連続にちがいない。以前のように頻繁にYouTubeやMySpaceに書いていないということからも、そんな雰囲気が感じられる。
>そんな激しい時期の最中に、日本でJ-popのカバーだけの特別企画アルバムを製作することになった。第二の故郷という日本、熊本こそが本当の故郷であって、東京は仕事場ではあるけれど、日本に対してのmarieのイメージはいつでもおだやかでリラックスしたものだ。
>セカンド・ホームとは、ゆったりくつろげる非日常の家、そんな環境で録音したアルバムは、実にリラックスした軽い歌声で喜び満ちたものになっている。
>じっさいには8日間で12曲を録るというタイトなスケジュールだったので、録音の初期のころVlogではめずらしく落ち着かないmarieの姿も見られた。しかし結果として実に自然体のやわらかな歌声によるアルバムに仕上がっている。
>とにかく日本語がわかりやすい。本当に丁寧に歌詞を歌い込んでいて、心に直接響いてくる。オリジナルでは聴き逃していた言葉がまっすぐに入ってくる。
>日本人である母はもちろん、アメリカ人の父も日本語が堪能なので、マリエにとって最初の言葉は日本語だったという話だが、現実には英語を日常語として生活しているので、marieにとって日本語は第二の言語だ。だから丁寧に一言づつ発音するのが基本になり、崩して歌うことはできない。しかも漢字はあまり読めないようで、スタジオに持ち込んだ歌詞カードはすべてが、ひらがなで書かれていた。ある意味で小学校1年生のようなひらがな日本語での歌唱なのだ。だから少々難しい表現でも思いのほかストレートに意味が飛び込んでくる。あまりにもわかりやすい。ひねった表現もそのまま声にだしてしまう。"スケベ"なんて言葉もあんまりにもまっすぐに歌っている。
>さて、ここからは想像の話になる。たしかにリラックスは良かったのだが、実はmarieにとってはいくつかの困難な問題があったはずだ。それは日本語で歌うということが、思った以上に簡単ではなかったということだ。日本語の意味はわかるし、J-popのお気に入りを自ら選んだわけだから、とくべつに新しく覚える必要はなかったはずなのだが、いざ歌ってみると、日本語と英語では発声が違うのだ。
>unfold日本版にシークレットトラックとして収録されていた"kolewa"の場合、日本語ではあっても、基本的にローマ字の日本語として、英語の発声で歌われていた。だからなんとなくガイジン風の日本語に聴こえる。実際"kolewa"に関しては英語版もあってはるかに出来が良い。しかし今回は日本語曲のカバーであり、より自然な日本語の歌として歌わなければならない。プロデューサーのシライシ紗トリ氏はmarieに声を張らずに軽く歌うことを勧めたのではないだろうか。
>結果としてゆるいテンションで肩の力を抜いた歌唱になったのだが、はたしてすべての曲でそれが最適だったかと言えばそうでも無いと言わざるを得ない。残念ながらいくつかの曲では、乾いた表現になりすぎてしまった感が否めない。
>"es"は、ちょっと声域が低すぎる印象だが決してmarieに歌えない低さではない、だがメロディアスではない言葉の積み重ねで転調していくこの曲に対して、淡々とした「ひらがな歌唱」では、どうしても声そのものがこもりがちになってしまう。結果としてmarieの歌にしてはちょっとさえない感じになってしまったのが惜しまれる。"涙そうそう"は、もっとたっぷり歌い込みたかったに違いないのだが未完成。曲がいずれも名曲ぞろいなのでどうしてもオリジナルと比較されてしまうので、厳しい感じは否めない。そんな中でgravityは絶品いちばんオリジナルな歌唱になった。「君という花」はひらがな歌唱が効果的だし、GentleSmileはmarieのための歌とも言えるほどに、日本語でも無理がなく、かくるてもしっとり歌うことができている。チェリー、今宵の月のように、バンザイ ~好きでよかった など男性ヴォーカルの曲のほうが良い仕上がりだが、女性ヴォーカルの曲には新鮮味が欠ける気がしてしまう。
>ほぼ全曲に日本人の声によるコーラスが被っていて、おかげでサウンド全体としては落ち着いたものになっているのだが、marieの声がコーラスに埋もれてしまうときがあって残念。しかし今回の録音スケジュールの間では、日本語の声でこれ以上の表現をつくりあげる余裕が無かったのだろう。
>いつか日本語によるオリジナル作品をつくるときがくれば、日本語の歌声としての表現ももっと磨き上げることができるはず、その日を待つことしたい。
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>それでもこのセッションは幸福感にあふれたものだったようだ。LoveLoveLoveにはDigby一家と友人たちが総出でバックコーラスに参加しているのだが、おかげでこの曲はオリジナルのような切ないラヴソングではなく、やさしい家族愛の歌になっている。このアルバムは、おばあちゃんのため、とmarieがCDのクレジットに書いているが、まさにそのとおりなのかもしれない。
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-収録曲と原曲の動画へのリンク
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>1. gravity (LUNA SEA)
http://www.youtube.com/watch?v=SeqWJmyUPo4
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>2. チェリー (スピッツ)
>http://jp.youtube.com/watch?v=870uOpjJf9g
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>3. 君という花 (ASIAN KUNG-FU GENERATION)
http://www.imeem.com/groups/pJwwicjC/video/jwVMYWO-/asian_kungfu_generation_kimi_to_iu_hana_music_video/
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>4. ギブス (椎名林檎)
>http://www.youtube.com/watch?v=I7DQhA-PcYY
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>5. やさしい気持ち (Chara)
>http://jp.youtube.com/watch?v=9OJP42UyDlo
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>6. バンザイ ~好きでよかった~ (ウルフルズ)
>http://jp.youtube.com/watch?v=l2MKeet5fi8
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>7. 今宵の月のように (エレファントカシマシ)
>http://jp.youtube.com/watch?v=Tlh63CXcDNo
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>8. PIECE OF MY WISH (今井美樹)
>http://www.youtube.com/watch?v=8mhg4egwQ-Y
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>9. 涙そうそう (夏川りみ)
>http://jp.youtube.com/watch?v=WHGWbfM9MHg
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>10.Gentle Smile (シライシ紗トリ)
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>11.【es】 ~Theme of es~ (Mr. Children)
>http://jp.youtube.com/watch?v=RnZGeIILvpA
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>12. LOVE LOVE LOVE (DREAMS COME TRUE)
>http://jp.youtube.com/watch?v=P0Npjzodl9A
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*Breathing Underwater
-セカンドアルバム
>2008年9月から製作を開始、2009年1月に録音完了
>2009年6月日本、シンガポール、フィリピンで発売
>2009年9月全世界で発売
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>デビューアルバムは24歳までのマリエディグビーの集大成、いわばデビューまでのベストアルバムだったのに対して、この2ndアルバムは、製作した時期(Youtubeでは2008年11月から2009年4月と言ってるが、実際は9月から製作をはじめている)までの彼女の人生のスナップショットだ。
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>プロのシンガーソングライターとして、あえてリアルタイムに自分の内面世界を表現しようというチャレンジ、それは1stアルバムの最後に収められたタイトル曲unfoldに対してのこたえでもある。
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>ひとつ一つの言葉をかみしめながら、聴き込むほど、価値の出てくるアルバムだ。対訳にたよらず、辞書片手にに原文に向き合ってマリエと対話しながら聴いてみたい。
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>自ら居心地の良い世界から一歩踏み出し、周辺世界や人々との間にある壁を取り払おうとする。そのとき彼女は一人の25歳の生身の女性として、愛に翻弄され、激しい感情の波に揺り動かされ、ときに危険な領域へも踏み込みそうになる。ただし本質的に中流階級のお嬢さんなマリエは、決して人生投げ出すような危ない恋はしないんだろうなとも感じる。
[CR]
>そんな日々とは実はスタジオで過ごした日々でもあったわけで、多くの曲はスタジオワークを通じて生まれようだ。Youtubeではそんなスタジオでの日々を垣間見る映像もあるのだが、弾き語りシンガーソングライターの枠では生まれないような新鮮な響きが音楽の厚みになっている。冒頭から、1 Daybreak 2 Avalanche 3 Breathing Underwate 3連打は手応え充分。バルバドス出身のLivvi FrancをフューチャーしたOverboard は、スタジオセッションから生まれた異色作だ。 
[CR]
>前作にくらべ表現力の増したヴォーカル、声の魅力と抜群の安定度に変わることは無く、安心して聴くことができる。
>ただ本人も認めているように、マリエはヴォーカリストとしては未完成だ。ヴィブラートさえ使わないストレートヴォイスでここまで表現できるというのは恵まれた声質(倍音がじつに豊富なのだ)によるところが大きいのだが、まだまだ本当のヴォーカルとして磨きをかけた表現にはなっていないのも事実だ。
[CR]
>サウンドは現代のR&Bのエッセンスを集めたゴージャスなものだけど、それもマリエの声の魅力をひきたてるような上質なバランスにまとめられている。ただマリエのピュアヴォイスをクリアに再生するには、それなりのクオリティーをもったオーディオ機器が必要だ。MP3で聴くと倍音のニュアンスが貧弱で、ヴォーカルの音像が過大になってしまいバックとの分解がよくないし、まるで別人と思うほどに声質が失われてしまう。ぜったいにCDで聴くべき作品だ。
[CR]
>ここに収められた作品もライヴではアコースティックなスタイルで演奏することが多いし、その方が声の魅力が直接伝わりやすいのは事実だが、これは2009年アメリカ発の"ポップヴォーカルアルバム"なのだ。このくらい着飾っていなければ埋もれてしまうだろう。
[CR]
>ただ欲を言えば、もう一歩踏み越えた壊れることを恐れない表現が欲しいところもある。Imogen Heap やPortishead に影響されていると話しているから、たぶん彼女の表現の地平にはもっと深い激しいものが見えているはずなのだ。もちろんメジャーでポップな世界からあまり離れてしまうのもマリエには似合わないと思うのだが、歌はあくまで「表現」なのだから、あまりリアルに考え過ぎることなく挑戦してみてもいいのではないだろうか。Symphonyでマリエは(youtube発のシンデレラというような)いままでのイメージを越えたいと叫んでいるし、こらから本当にCrazier Thingsが待っているなら、私は大歓迎だ。
[CR]
>日本版だけのボーナストラックは、素敵なポップチューンが4曲。Make It HappenはJ-popアイドル風のかわいい曲。これはこれで好きです。こうした曲を聴くとソングライターとしての職人的才能を感じます。
[CR]
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>http://www.amazon.co.jp/gp/switch-language/product/B001U9IZD4/ref=dp_change_lang?ie=UTF8&language=ja_JP
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>http://www.hmv.co.jp/product/detail/3553097 
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**Come To Life http://www.youtube.com/watch?v=zm7EX-kg6h8
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*ファンサイト 
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-以下は英語のファンサイト
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--Marié Digby Fan 
>>http://mariedigby.org
--sweetmariedigby.com/
>>http://sweetmariedigby.com/
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--Digbyholics フィリピン発 Mariéもおすすめ
>>http://digbyholics.com 
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--Marié Digby Multiply Digbyholicsの元になったコミュニティ
>>http://mariedigbyfan.multiply.com/
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--Marié Digby All The Way 上記のMultiplyのサイトのMyspace版
>>http://www.myspace.com/mariedigbyfansite
[CR]
--Team Marié Digby
>>http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewProfile&friendID=230323641
[CR]
--Marié Digby Fan Site
>>http://www.mariedigbyfan.com/
これはマリエ・ディグビーの日本語ファンサイトの素材になるかもしれない文章群 編集凍結中



*マリエ・ディグビー

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Marié Christina Digby (マリエ・クリスティーナ・ディグビー)

1983年4月16日 ニューヨーク生まれ



アイルランド系アメリカ人の父と日本人の母との間にアメリカで生まれ育った。



漢字名は「万里恵」



アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ロスアンゼルス在住 



祖母の暮らす熊本にも何度も訪れ第二の故郷と感じている。



幼いころからクラシックピアノを習い、15歳で作詞作曲に目覚めるが、はじめは自分だけのために歌をつくっていた。18歳のときはじめて人前で歌いクラスメートや家族に絶賛され、そのころから本格的に音楽を目指すようになる。カリフォルニア大学バークレー校に進学、法科大学院に進むことを意識して哲学を専攻。大学に通いながら音楽活動を続けロスアンゼルスのナイトクラブなどで歌う。2004年パンテーン社主催のソングライティング コンテストで自作曲”Miss Invisible”を歌い優勝。その後音楽に専念するために大学を中退。2005年ディズニー傘下のハリウッド・レコードと契約。2006年ファーストアルバム"unfold"を製作するが、翌年になってもリリース予定が何度も延期され、デビューの見通しがたたない状態になる。そこで自らカバー曲やオリジナル曲の弾き語り映像をwebカメラで撮影、Youtubeに投稿することを思いつく。リアーナのアンブレラのカバーが爆発的ヒット、全世界の注目を集める(2009年8月現在130万PVを突破)。



>2007年8月 NBCのLast Call With Carson Daly Showで初TVデビュー。

>2007年11月 EP ”Start here"ハリウッドレコードからリリース。

>2008年1月 シングル"say it again"リリース

>2008年4月 デビューアルバム"unfold"全米リリース

>2008年8月 "unfold"日本版、米版とは別の構成で、エイベックスからリリース、 プロモーションのため来日 

>2008年3月 Second Home(セカンド・ホーム) 全曲日本語によるJ-popカバーアルバム 日本限定リリース 

>2009年6月 セカンドアルバム "BREATHING UNDERWATER" 日本版 アジア版リリース





-Marié Digbyの公式情報

>>http://www.mariedigbymusic.com/ 

>>http://www.myspace.com/mariedigby

>>http://www.youtube.com/user/MarieDigby 

>>http://www.youtube.com/user/randomdigby 

>>http://twitter.com/mariedigby

>>http://avexnet.or.jp/marie/index.html

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-現時点でのほとんどの日本語情報のソースと思われるまとまった情報は以下に

>http://www.live-soup.com/news/profile.asp?id=455









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#contents



*歌のチカラ、声のチカラ

>Marié Digbyについての話題を追っていくと、どうしてもYoutubeでブレイクという話が中心になっているのだが、なぜ彼女がYoutubeであれほどまでに支持されたのかという事を考えてみる。

>プロの歌手なのだから歌がうまいのはあたりまえのこと、((アメリカのプロのポップシンガーには歌唱力がダメな人がほとんどいないので、思いがけず面白い人はいなかったりする。))彼女は容姿も確かに美形ではあるけれど、なにより声が魅力的だ。では声の魅力とは何か?Mariéのヴォーカルの特徴は「つくらない」ということ、つまりストレートに喉から発する声がそのまま歌になっていることだ。真っすぐなヴォーカルというだけなら誰にだってできる、問題はそれが魅力的かどうか。声にはその人の人格がそのまま現れる。つまりMarié Digbyの人柄がそもそも魅力的であり、それが多くの支持を集めているというシンプルな結論になる。

>きっかけは何でも良い、Mariéの歌を聴けば誰もが感じること、それは声の魅力とそれを生かしきった歌のチカラだ。

>歌声というものは、人の全てを隠さずあらわしてしまうものだから、歌声にチカラがあるとすれば、歌っている人にもまた、独特のチカラがある。

>Mariéの歌声にはモノゴトを良い方向に進めるチカラを感じる。





* レビュー



-ここではネットでは聴けるがアルバムに入っていない歌を中心にMarié Digbyの世界に接近を試みる

**Stop Me (this time) http://jp.youtube.com/watch?v=4NyrR7VfPpU

>切ないラヴソングというジャンルがあれば、今のMarié Digbyの右に出る人はいないと思うのだけれど、その極めつけのような作品。

>激しい感情と静かな想いが交錯する絶妙の心の動きを、かわいらしいピアノの伴奏にのせてしずかに歌いはじめ、やがて抑え切れない叫びが溢れ、それがはじける直前で、再び静寂に帰る。これこそ和歌の様式美ではないか。

>こうしたエモーションの発露と抑制はおそらくアメリカのポップミュージックでは稀なことだし、かと言って現代のJ-POPに見られるかと言えばこれもほとんど見つからない。ストレートな若い情熱にしては複雑すぎる美しさ。

>(this time)と字面では()で書いているのだが歌では絶妙な余韻を残し終わる。

>Mariéは自らの背景としての日本についてしばしば「何でもあり」のアメリカとの対比で語ることがあるのだが、アメリカは日本とは違ってきわめて保守的な「何でもあり」だ、自由なようで案外ワンパターンで結局わかりやすい。日本のラヴソングはそもそもわかりにくいものだったのだが、演歌では様式美が形骸化して沈んでしまった、そしてポップスは「何にもない」軽薄な表現に止まったままだ。

>Youtube上で"Why stop me?? I don't get the feeling"というコメントに

 "i'm saying .. please stop me.. don't let me go home.. don't let me leave like i always do :)"

>と応えている。彼女がYoutubeのコメントに返答することは稀だけれど、作者による公式コメントだからそうとらえよう。

>確かにこの歌は英語の詞で英語で唄われているけれど、現代の日本語の歌詞では表現できない日本的な感情を描き出すという不思議な結果を生み出しているような気がする。

>将来Mariéが日本語で歌詞を書き歌うようになる日がくるかは定かではないけれど、日本語のカバー曲によるアルバムを製作しているということなので、日本語の歌が表現しあぐねている複雑で繊細な感情を、この曲のような様式まで備えて再生してくれればと思う。

 i'm infected it's like a disease

 like poison, you touched me, my heartbeat

 it's spreading so sweetly

 what are you thinking.. when we're this close?

 i count on the space that i keep

 guards up in towers they're watching, they're waiting

 don't hurt me

 the walls that protect me, keep me inside

 i hate it when we say goodbye

 alone for the rest of the night ... without you

 

 tonight, i am waiting for you

 to call me when you're not supposed to

 i've been trying to send you signs

 the doors to me are hard to find

 so stop me, stop me, this time...

 

 you kiss me goodnight on the cheek

 each time it gets closer to my lips

 or am i imagining

 the parking lot's empty

 so kiss me again

 

 i hate it when we say goodbye

 alone for the rest of the night without you

 

 tonight, i am waiting for you

 to call me when you're not supposed to

 i've been trying to send you signs

 the doors to me are hard to find

 so stop me, stop me this time..

 

-Brittany Cignaという、まだほとんど無名のシンガーソングライターがこの曲をカバーしてMariéに絶賛されたのを発見。

>http://jp.youtube.com/watch?v=R-5NMub3xa8



Mariéよりも、甘く美しく柔らかい。Brittanyはちゃんと通じる言葉で"stop me"と言っている。Mariéという人は、案外不器用で屈折している面があるのだなとあらためて感じる。

Mariéは本当に"stop me"と言いたいのか、まだ迷っているのかよく分からない。そこが彼女の表現の魅力でもあるのだけれど。



-Mariéによるスタジオ録音サンプルとされるものがyoutubeにアップされている

>http://jp.youtube.com/watch?v=DEhBZ-dKadE

>プロデュースされた正規の録音というよりも、プリプロ的なもののようだが、オリジナルとかなり違う、Mariéにはめずらしいちょっとオールデイズスタイルの歌い方。

**My Life / The Game ft. Lil Wayne http://www.youtube.com/watch?v=0caGOTASqkM

>>歌詞も読めるオリジナルは>http://jp.youtube.com/watch?v=5qL-SMz9Dd8

>この曲のオリジナルはThe GameのrapにLil Wayneのコーラスという売れ線ねらい企画ではあるが、内容的にはビデオクリップも含めて、アメリカの黒人コミュニティの暗く悲惨な現実をうたい込んだなりディープなものだ。

>アメリカ人がこの曲に感じる事と、私が日本で単に映像と言葉で理解できることの間には、相当な距離感があると思う、アメリカ人であるMariéにとっては英語は直接的に心に響くことばだし、こうした現実も私よりははるかに身近なことかもしれないが、それでも彼女の日常とはおよそ異なった世界のはずだ。

>Hippopは好き嫌いはあるにしてもアメリカ人にとっては現代文化の一面として、それなりに浸透しているわけだし、人種を問わず「音楽」として受け入れ聴いている人は少なくないだろう。Mariéも様々なジャンルの音楽のひとつとしてhippopをとらえている。当然彼女にとってはrapも歌なわけで、歌手としての表現意欲そのままに、自分流の歌としてthe Gameのrapを再構成しているわけだ。

>しかしそれはそれなりの覚悟を伴ったチャレンジであり、デビューして名が知られはじめたばかりの新進アーティストにとっては多少のリスクをともなうことでもある。

>彼女自身がそのことを承知の上でこの歌に向かっていることは映像からも明らかだ。いままでのYoutubeのビデオは、いかにもYoutubeスタイルというか、日常のままのリビングルームからの中継で、日常性を表面に出した演出だったのだが、ここでは白い布をバックに可能な限りシンプルな衣装で((裸に近い姿をねらったのかもしれない))いままでにない特別な意志を感じさせる演出になっている。

>この映像、youtubeにアップするや、多くの絶賛の声とともに激しい非難ないしは罵倒が飛び交い、ほとんど"炎上"とも言える盛り上がりを見せている。

>とりあえずビデオの見た目では彼女は美しい、声もピアノも実に美しい。内容がわからなくても、ただ歌として絶賛したい気持ちになる。その一方で白人(アジア系が混じっているとしても)の女の子が歌うようなものではないという、感情的なしかし根の深い嫌悪感も理解できないではない。何もしらないお嬢さんが歌うもんじゃない!のかもしれない。そもそも美しく歌うこと自体があり得ない内容なのだから。

>だが、これはart。想像を超える奇跡を生みだすことができるのだ。

>ここは彼女の美貌に目をつぶって歌声だけに耳を傾けてみよう、あきらかに核心をついた表現になっている。

>Mariéの声は単に美声というよりは幅のある声だ。結果として確かに美しく響いているけれども、特にrapの部分は彼女の声の中では最もストイックでストレートなところで歌われている。半分で終わっていることが残念でならない気もするが、あえて途中でやめることであくまで実験ということを示しているのだろう。

>言葉を無視してこの歌を語ることは不可能だ、そして詩人として常に言葉による表現を意識し、一言の深みを追求しているMariéも、その言葉世界について独自の表現を試みている。そこではあえて汚い言葉((ほんの一言だけ飛ばしているが))そのままに、ピアノの美しいハーモニーにのせて和かなメロディーと声で、ひとつ上の次元へと昇華しようとしているかのようだ。

>実際Mylifeはかなりキリスト教的な作品だ。悲惨なゲットーの現実を多くのアメリカ人にわかりやすいキリスト教の言葉で、普遍的な生死の問題として表現している。生とははあまりに残酷であり、最後は死によって開放されるのみ、しかも虫けらのように撃ち殺されるというかたちでしか、その願いはかなわない。

>artとしてこの作品を再構成し歌うことを可能にするのは、現実の奥底にある普遍的な真実としての生と死でしかない。Mariéはカトリックかもしれない((カトリック系の高校に通っていた))、だとしたら自らの胸に十字を刻むとことの、本当の意味をあるいは意識しているだろか。最も貶められた混沌とした世界にこそ、復活のイエスキリストが実在する、罪の内に生き罪人として殺された神・・・Mariéは神学になど興味はないかもしれないが、あらゆるartの原点は祈りだ。

>オリジナルのPre-Roll とされるビデオでは最後に聖書の言葉が引用されてる

>少なくともビデオクリップの作者たちはキリストイエスの現代的表現として位置付けていたようだ。

 生きているのは、もはやわたしではありません。キリストがわたしの内にいきておられるのです。

 わたしが今、肉において生きているのは、わたしを愛し、わたしのために身を献げられた神の子

 に対する信仰によるものです。(ガラテアの信徒への手紙2-20)

>何でも雄弁に語るだから、この歌についていずれ何かを語ってくれる日もくることだろう。



>アメリカ人のポップシンガーが、いかなる信仰を持ちどのような世界観や哲学を持っているかなどということは、私にとってはどうでもいいことなのだが、このような事を考えるきっかけになったということも、Marié Digbyという人の存在感に他ならない。



>すでにMariéの2nd stageが始まっている。

>あえて自分にとって快適な領域から外へ乗り出すことで、より音楽の深層に迫ろうという気迫が感じられる。((イスラエルを旅したMariéはイエスが十字架を背負って歩いた道を自ら歩く姿をYoutubeに投稿した。その後消してしまったのだが・・・・))

>音楽なしでは「生きていけない((呼吸即音楽))」という人、これからただ者じゃない生き方をしていくのかも。

-この動画についてのMariéのコメントより

 You may love it hate it who knows.. but this is just the beginning of me trying things a little 

 bit outside of my comfort zone. 



-アンブレラのカバーのときも、大ヒット曲のビデオを見に来た人が偶然Mariéの映像を目にすることで、ファン層をおおきく広げるという効果をねらっていたわけだが、この曲の場合もシンガーソングライターや、女性ヴォーカルにはまったく興味を持ちそうもない、コアなブラックミュージックのリスナーをあえてターゲットに選び、波風をたてる事を意識しているはずだ。



-私自身の場合で言えば、R&Bは好きだけどhippopにはあまり関心がなかったのだが、いいきっかけなので、まずThe Game と Lil Wayne から聴き始めている。結果的にmarié流?プロモーションに見事にひっかかっている自分に驚いている。mariéのカバーがきっかけでhippopの歴史を遡りつつ、聖書まで読んでしまった。





**Paint me in your sunshine  http://www.youtube.com/watch?v=hlNhDRZH5Cs



-この歌は一言で言えば、lovesong for the sunということなのそうだ。アパレルブランドのGAPの企画で、sound of collor というテーマで5人のアーティストが競作、Mariéに与えられた課題の色はyellow

>とってもやさしい癒されるうたなのだが、ここにもMarié Digbyの独特な世界観がみてとれる。

>yellowはまばゆいばかりだが、そこにはやはり影がある。あらゆる影に黄色いチョークで縁取りをしてあるく男の姿が描かれたビデオクリップもこの歌の世界を見事に表している。

>この瞬間に世界のあらゆるものを分け隔てなく確実に塗りつぶすsunshine。

>ギターの弾き語りで最も効果の上がる作品なのだが、この曲のギターは結構難しい。Marié自身ライヴではなかなかうまく弾けないこともある。だがバックのギタリストに任せることはしない。日々チャレンジャーな彼女は何回もライブを重ねるなかで、次第にギターの腕も上げてきている。きっと何年もかけて歌い込みギターも弾きこむなかで、表現はより一層磨き上げられていくことだろう、30代、40代になった彼女が歌う姿を想像してみたくなるような作品だ。



 Paint me in your sunshine 

 Wake my sleepy eyes 

 Round me in your comfort 

 Stay with me for all of time 

 

 Reach your hand, 

 I'll follow 

 Darken clouds for your rays of hope 

 

 So paint me in your sunshine 

 Walk with me, stay by my side 

 Fill my head with stories 

 For love and war and glory 

 

 Reach your hand, 

 I'll follow 

 Light the path that will lead me home 

 

 Oh, oh, Home [x2] 

 

 One day the world will grow colder 

 Everything we've come to cherish crumbles 

 And only then will we turn back and remember your glow 

 

 Paint me in your sunshine 

 Leave the part of you behind 

 Tell me where I'll find you 

 And send me off to another day 

 Till we meet tomorrow 

 

 Reach your hand, 

 I'll follow 

 Hold me close till the day that I grow old 

 

 Oh, Oh, Oh, Oh, Oh [x2] 

 Mm, Hmm, Hmm, Hmm [x2]



**Dear friend http://www.youtube.com/watch?v=suxKYLYolPc

-Mariéの歌はほどんどが実際にあった事に基づいているという。そうした歌の多くは歌による日記、つまり自分自身のための歌なのだが、この作品は突然音信不通になってしまった親友へ歌による手紙、というか手紙をそのまま歌っているような歌。しばしばライヴでも取り上げて大きな反響があるようだが、肝心の親友からの応答はあったのだろうか。http://www.youtube.com/watch?v=SUqx5J2BbB0



 dear friend i haven't heard from you in ages

 i wonder how you're making out

 last time we talked i felt the space growing

 between us

 i didn't think you'd go so far

 tell me how could you just vanish

 without giving me any reasons

 what were you thinking

 and does this all make sense to you?

 

 it's hard when you dont say anything

 when i gave you everything

 and still you slip right through my fingers

 its hard when you dont say anything

 is this how you finish things?

 because to me, this doesn't feel like the end.. dear friend

 

 it's not like me to put my trust in somebody

 but to you i gave it all

 and if you'd asked me i would soften all your falls

 but now it's me who's stumbling

 

 tell me how could you just vanish

 without giving me any reasons

 what were you thinking?

 and does this all make sense to you?

 

 its hard when you dont say anything

 when i gave you everything

 and still you slip right through my fingers

 it's hard when you don't say anything

 is this how you finish things

 cause to me this doesn't feel like the end... dear friend.. 

 

**Where do I go http://www.imeem.com/people/sjLL63/music/5i_mlH9J/marie-digby-where-do-i-go/#

-自分の道を進むことの孤独と決意を歌い上げる、泣かせる「青春の歌」。歌詞がストレートなので、unfoldのような屈折しながらも自己に対峙し、そこから立ち上がろうとするマリエと比べてしまうと、ちょっと軽いかも。

>デビュー以前からサンプル版などで配布されいたようで、ファンの間ではよく知られた曲だが、結局UNFOLDには収録されなかった。

>ライブ映像も見つからない。http://www.youtube.com/watch?v=vfjotwCNRps



 Twenty-thousand miles from the place I call home

 Twenty somewhat years since the day I was born

 And I'm searching

 I'm still searching for answers

 People often told me to choose a different road

 This one can get ugly

 Twist and turns to just grow old but I'm walking

 I don't care if I'm walking alone 

 

 [CHORUS]

 And I'm screaming into the dark

 Searching for an answer

 Where do I go from here

 

 I, I don't know where I'm headed

 Or if this is just a big mistake

 But something's telling me

 That falling down is a chance

 I'll just have to take

 

 And I, I'll get on the bus

 And put down my bags

 And take a final glance

 At the only home I've known

 At the only hold I've ever known

 

 [CHORUS]

 And I'm screaming into the dark

 Searching for an answer

 Where do I go from here 

 

 All of my life

 I've been so comfortable

 But I always knew

 That there'd come a day

 Where I'd have to get out

 Get out

 

 [CHORUS]

 I'm screaming into the dark

 Searching for an answer

 Where do I go from here

 Here

 

 And I'm standing still

 But I can't catch my breath

 Or running fast as I can

 But going nowhere

 Where do I go from here 





**The lights come up at Fenway http://jp.youtube.com/watch?v=JSmEVantGGc



-Mariéの多才な一面の記録として面白い。ボストンのラジオ曲から頼まれて、たった一日でつくったプロモソング。だが、Mariéは野球の試合なんて見たことも無いし、ボストンにもライヴで訪れたという以上の特別な縁があるわけではないらしい。

>それが内容はなかなか良い出来なのだ。彼女は音楽職人としてもたいした力をもっている。

>たぶんこんな事はめったにやらないだろうが、これでボストンにファンが増えた事は確実だろう。

>もしかしたらRedsoxの事を何にも知らないウエストコーストの歌手が、このような歌をうたうことは、あまり歓迎されない事かもしれない、少なくとも男性シンガーがやれば、かなり叩かれそうだ。しかしMariéのような美人シンガーならそれほど抵抗なく受け入れられるような気はする。

>そうしたフィルターをまったく持つ必要がない日本人の私から見れば、実に爽快感さえ覚える作品だ。













*ten thousand miles of blessing

-Mariéの父はアイルランド系アメリカ人、日本に留学中に出会った熊本出身の日本人女性と結婚したということだが、日本人以上に日本的な人だそうで、3人の娘にはいずれも日本名をつけている。((MariéにはChristinaというミドルネームがあるが、これはたぶん洗礼名?))

>漢字文化圏では名前にいちいち意味がある。万里恵とはten thousand miles of blessingという意味だと教えられてきたそうだ。

>まさに天与の才能と家族の愛に恵まれて育った、知的な美人、最良の意味での「育ちの良さ」が感じられる。

>そんな彼女だが父の血統であるアイルランドよりも、より母の祖国である日本に親しみを持ち、母親からは日本的な考え方を強く受け継いだという。積極的で目立ちたがることが重視されるアメリカでは控えめでおとなしかったことが裏目にでたのか中学時代にいじめにあい、痛く傷つけられた時期があった。だがそのことが彼女がシンガーソングライターとして自己を表現する生き方に向かわせた原動力にもなったようだ。明確な主張と見通しをもちつつ誠実で気負わないという個性は、まず歌の表現そのものに現れているし、インタビューや自身のVlogを通しても感じられる。



-アイリッシュ&ジャパニーズのアメリカ人

>よくハーフと呼ばれるけれど、むしろダブルと呼んだ方が良いと思うくらいに、混血の人たちは二つの文化背景をもつことで、より多彩で豊かな生き方ができるような気がしてならない。Mariéはまさしく二つの文化を併せ持つ豊かさを生かしているようだ。

-Mariéはアメリカではなかなか名前を正しく発音してもらえない

>本人も英語では"mæɹi'eɪ"と発音してる、日本語だと普通にマリエって発音できるのに、英語的にはこうなるらしい。



*Say It AgainのPV

製作のChris DooleyによるHDクオリティーの映像

-HD http://www.vimeo.com/1082992

-out takes http://www.vimeo.com/2616091



*Second Home(セカンド・ホーム)

-2009年3月4日発売

-エイベックスによる日本独自企画のアルバム。全曲J-POPのカバー曲。

>プロデューサーにシライシ紗トリ>http://www.satori.to を迎え

>2008年12月東京で2週間で12曲というハードスケジュールでレコーディングした。

>LOVE LOVE LOVEには、マリエの家族もバックコーラスで参加している



-アーティストとして世に出てしまったmarieにとって、音楽は生きることそのものだけれど、決して平坦な気楽な道ではない。デビューアルバムがある程度成功をおさめたアーティストにとって2ndアルバムというのは、特別なプレッシャーを感じるものだといわれるが、おそらくmarieにとっても、2ndはチャレンジの連続にちがいない。以前のように頻繁にYouTubeやMySpaceに書いていないということからも、そんな雰囲気が感じられる。

>そんな激しい時期の最中に、日本でJ-popのカバーだけの特別企画アルバムを製作することになった。第二の故郷という日本、熊本こそが本当の故郷であって、東京は仕事場ではあるけれど、日本に対してのmarieのイメージはいつでもおだやかでリラックスしたものだ。

>セカンド・ホームとは、ゆったりくつろげる非日常の家、そんな環境で録音したアルバムは、実にリラックスした軽い歌声で喜び満ちたものになっている。

>じっさいには8日間で12曲を録るというタイトなスケジュールだったので、録音の初期のころVlogではめずらしく落ち着かないmarieの姿も見られた。しかし結果として実に自然体のやわらかな歌声によるアルバムに仕上がっている。

>とにかく日本語がわかりやすい。本当に丁寧に歌詞を歌い込んでいて、心に直接響いてくる。オリジナルでは聴き逃していた言葉がまっすぐに入ってくる。

>日本人である母はもちろん、アメリカ人の父も日本語が堪能なので、マリエにとって最初の言葉は日本語だったという話だが、現実には英語を日常語として生活しているので、marieにとって日本語は第二の言語だ。だから丁寧に一言づつ発音するのが基本になり、崩して歌うことはできない。しかも漢字はあまり読めないようで、スタジオに持ち込んだ歌詞カードはすべてが、ひらがなで書かれていた。ある意味で小学校1年生のようなひらがな日本語での歌唱なのだ。だから少々難しい表現でも思いのほかストレートに意味が飛び込んでくる。あまりにもわかりやすい。ひねった表現もそのまま声にだしてしまう。"スケベ"なんて言葉もあんまりにもまっすぐに歌っている。

>さて、ここからは想像の話になる。たしかにリラックスは良かったのだが、実はmarieにとってはいくつかの困難な問題があったはずだ。それは日本語で歌うということが、思った以上に簡単ではなかったということだ。日本語の意味はわかるし、J-popのお気に入りを自ら選んだわけだから、とくべつに新しく覚える必要はなかったはずなのだが、いざ歌ってみると、日本語と英語では発声が違うのだ。

>unfold日本版にシークレットトラックとして収録されていた"kolewa"の場合、日本語ではあっても、基本的にローマ字の日本語として、英語の発声で歌われていた。だからなんとなくガイジン風の日本語に聴こえる。実際"kolewa"に関しては英語版もあってはるかに出来が良い。しかし今回は日本語曲のカバーであり、より自然な日本語の歌として歌わなければならない。プロデューサーのシライシ紗トリ氏はmarieに声を張らずに軽く歌うことを勧めたのではないだろうか。

>結果としてゆるいテンションで肩の力を抜いた歌唱になったのだが、はたしてすべての曲でそれが最適だったかと言えばそうでも無いと言わざるを得ない。残念ながらいくつかの曲では、乾いた表現になりすぎてしまった感が否めない。

>"es"は、ちょっと声域が低すぎる印象だが決してmarieに歌えない低さではない、だがメロディアスではない言葉の積み重ねで転調していくこの曲に対して、淡々とした「ひらがな歌唱」では、どうしても声そのものがこもりがちになってしまう。結果としてmarieの歌にしてはちょっとさえない感じになってしまったのが惜しまれる。"涙そうそう"は、もっとたっぷり歌い込みたかったに違いないのだが未完成。曲がいずれも名曲ぞろいなのでどうしてもオリジナルと比較されてしまうので、厳しい感じは否めない。そんな中でgravityは絶品いちばんオリジナルな歌唱になった。「君という花」はひらがな歌唱が効果的だし、GentleSmileはmarieのための歌とも言えるほどに、日本語でも無理がなく、かくるてもしっとり歌うことができている。チェリー、今宵の月のように、バンザイ ~好きでよかった など男性ヴォーカルの曲のほうが良い仕上がりだが、女性ヴォーカルの曲には新鮮味が欠ける気がしてしまう。

>ほぼ全曲に日本人の声によるコーラスが被っていて、おかげでサウンド全体としては落ち着いたものになっているのだが、marieの声がコーラスに埋もれてしまうときがあって残念。しかし今回の録音スケジュールの間では、日本語の声でこれ以上の表現をつくりあげる余裕が無かったのだろう。

>いつか日本語によるオリジナル作品をつくるときがくれば、日本語の歌声としての表現ももっと磨き上げることができるはず、その日を待つことしたい。



>それでもこのセッションは幸福感にあふれたものだったようだ。LoveLoveLoveにはDigby一家と友人たちが総出でバックコーラスに参加しているのだが、おかげでこの曲はオリジナルのような切ないラヴソングではなく、やさしい家族愛の歌になっている。このアルバムは、おばあちゃんのため、とmarieがCDのクレジットに書いているが、まさにそのとおりなのかもしれない。





-収録曲と原曲の動画へのリンク



>1. gravity (LUNA SEA)

http://www.youtube.com/watch?v=SeqWJmyUPo4



>2. チェリー (スピッツ)

>http://jp.youtube.com/watch?v=870uOpjJf9g



>3. 君という花 (ASIAN KUNG-FU GENERATION)

http://www.imeem.com/groups/pJwwicjC/video/jwVMYWO-/asian_kungfu_generation_kimi_to_iu_hana_music_video/



>4. ギブス (椎名林檎)

>http://www.youtube.com/watch?v=I7DQhA-PcYY



>5. やさしい気持ち (Chara)

>http://jp.youtube.com/watch?v=9OJP42UyDlo



>6. バンザイ ~好きでよかった~ (ウルフルズ)

>http://jp.youtube.com/watch?v=l2MKeet5fi8



>7. 今宵の月のように (エレファントカシマシ)

>http://jp.youtube.com/watch?v=Tlh63CXcDNo



>8. PIECE OF MY WISH (今井美樹)

>http://www.youtube.com/watch?v=8mhg4egwQ-Y



>9. 涙そうそう (夏川りみ)

>http://jp.youtube.com/watch?v=WHGWbfM9MHg



>10.Gentle Smile (シライシ紗トリ)





>11.【es】 ~Theme of es~ (Mr. Children)

>http://jp.youtube.com/watch?v=RnZGeIILvpA



>12. LOVE LOVE LOVE (DREAMS COME TRUE)

>http://jp.youtube.com/watch?v=P0Npjzodl9A





*Breathing Underwater

-セカンドアルバム

>2008年9月から製作を開始、2009年1月に録音完了

>2009年6月日本、シンガポール、フィリピンで発売

>2009年9月全世界で発売



>デビューアルバムは24歳までのマリエディグビーの集大成、いわばデビューまでのベストアルバムだったのに対して、この2ndアルバムは、製作した時期(Youtubeでは2008年11月から2009年4月と言ってるが、実際は9月から製作をはじめている)までの彼女の人生のスナップショットだ。



>プロのシンガーソングライターとして、あえてリアルタイムに自分の内面世界を表現しようというチャレンジ、それは1stアルバムの最後に収められたタイトル曲unfoldに対してのこたえでもある。



>ひとつ一つの言葉をかみしめながら、聴き込むほど、価値の出てくるアルバムだ。対訳にたよらず、辞書片手にに原文に向き合ってマリエと対話しながら聴いてみたい。



>自ら居心地の良い世界から一歩踏み出し、周辺世界や人々との間にある壁を取り払おうとする。そのとき彼女は一人の25歳の生身の女性として、愛に翻弄され、激しい感情の波に揺り動かされ、ときに危険な領域へも踏み込みそうになる。ただし本質的に中流階級のお嬢さんなマリエは、決して人生投げ出すような危ない恋はしないんだろうなとも感じる。



>そんな日々とは実はスタジオで過ごした日々でもあったわけで、多くの曲はスタジオワークを通じて生まれようだ。Youtubeではそんなスタジオでの日々を垣間見る映像もあるのだが、弾き語りシンガーソングライターの枠では生まれないような新鮮な響きが音楽の厚みになっている。冒頭から、1 Daybreak 2 Avalanche 3 Breathing Underwate 3連打は手応え充分。バルバドス出身のLivvi FrancをフューチャーしたOverboard は、スタジオセッションから生まれた異色作だ。 



>前作にくらべ表現力の増したヴォーカル、声の魅力と抜群の安定度に変わることは無く、安心して聴くことができる。

>ただ本人も認めているように、マリエはヴォーカリストとしては未完成だ。ヴィブラートさえ使わないストレートヴォイスでここまで表現できるというのは恵まれた声質(倍音がじつに豊富なのだ)によるところが大きいのだが、まだまだ本当のヴォーカルとして磨きをかけた表現にはなっていないのも事実だ。



>サウンドは現代のR&Bのエッセンスを集めたゴージャスなものだけど、それもマリエの声の魅力をひきたてるような上質なバランスにまとめられている。ただマリエのピュアヴォイスをクリアに再生するには、それなりのクオリティーをもったオーディオ機器が必要だ。MP3で聴くと倍音のニュアンスが貧弱で、ヴォーカルの音像が過大になってしまいバックとの分解がよくないし、まるで別人と思うほどに声質が失われてしまう。ぜったいにCDで聴くべき作品だ。



>ここに収められた作品もライヴではアコースティックなスタイルで演奏することが多いし、その方が声の魅力が直接伝わりやすいのは事実だが、これは2009年アメリカ発の"ポップヴォーカルアルバム"なのだ。このくらい着飾っていなければ埋もれてしまうだろう。



>ただ欲を言えば、もう一歩踏み越えた壊れることを恐れない表現が欲しいところもある。Imogen Heap やPortishead に影響されていると話しているから、たぶん彼女の表現の地平にはもっと深い激しいものが見えているはずなのだ。もちろんメジャーでポップな世界からあまり離れてしまうのもマリエには似合わないと思うのだが、歌はあくまで「表現」なのだから、あまりリアルに考え過ぎることなく挑戦してみてもいいのではないだろうか。Symphonyでマリエは(youtube発のシンデレラというような)いままでのイメージを越えたいと叫んでいるし、こらから本当にCrazier Thingsが待っているなら、私は大歓迎だ。



>日本版だけのボーナストラックは、素敵なポップチューンが4曲。Make It HappenはJ-popアイドル風のかわいい曲。これはこれで好きです。こうした曲を聴くとソングライターとしての職人的才能を感じます。





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>http://www.amazon.co.jp/gp/switch-language/product/B001U9IZD4/ref=dp_change_lang?ie=UTF8&language=ja_JP



>http://www.hmv.co.jp/product/detail/3553097 





**Come To Life http://www.youtube.com/watch?v=zm7EX-kg6h8



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