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*&date(Y-n-j[lL],2020/11/9);
独立して自分の店を持ちたい
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会社じゃなくて店
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仕組みづくりをずっとやってきた
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高校生のころからずっと。
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組織や会社、仕掛けにばかり集中してきた。
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学生生活の最後のころ、社会人として何をやるかを考えたとき、
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自分の仕事場を持ちたいと漠然と考えた。
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それは、仕組みではなく、作業場、工房のようなもので、場所を固定せず、自分のいる場所が仕事場になるような、ショップだった。
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でもそれは店ではなかった。
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物陰でコツコツと何かをつくるような工房。薄暗い鍛冶屋の仕事場のようなイメージだった。
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定住は考えていなかった。
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志向が逆転して、定住を選び、根を張れないにもかかわらず、動かないこと、出不精を心がけた。
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自分のことはともかく、まわりの人たちがうまくやっていける、仕組みをつくる。
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自分を出すのは苦手だから、自分の役を割り振って演じることにした。
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それなりの成果はうまれたので、そこそこ満足はしたけれど。
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自分は楽しくなかった。
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もういい。
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他人はどうでも良い、自分のやりたいことをやってみよう。
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そう思ったときに、問題に気がついた。
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自分のことをあまりに知らなかった。
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自分に興味がなかったから、知らないのは当たり前だ。
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特に自分の感情がわからなかった。
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喜怒哀楽に無関心だった。
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自分を観察し、自分をつくりだす。
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発見する必要はない。
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あることはわかっている。
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自分に興味が無い人間は他人にも興味が無い。
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つまり、人間に興味が無い。
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興味関心の対象はいつも世界だった。
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でも、世界なんてものは、どこにもありはしない。
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自分の興味関心を無視して、世界に意味などない。
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いまは、自分にしか興味が無い。
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でも自分が好きになれば、人を好きになれるかもしれない。
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そんなことが起きる場所が、自分の店
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いままでの自分からいちばん遠いところ。
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できたら、生きていることが楽しくなりそう。

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