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    森林とは「きこり」にとっては仕事場だ。
    
    森林所有者にとっては資産であり、
    
    製材業や発電所など需要家にとっては資源だ。
    
    
    
    使う立場から見れば安定供給がいちばん重要な課題。
    
    「木こり」にとっては、仕事場の確保と収益が関心事
    
    しかし森林が無ければそもそも「木こり」も「木材業」も成り立たない。
    
    森林は誰のものか
    
    森林を守り育てているかどうかはともかく、森林には所有者いる。
    
    所有者の承諾なしには、一本の木でも伐り出すことはできない。
    
    しかし、所有者にとって森林とは資産なのだろうか。
    
    木は伐り出さなければ、そこに立って生きていることだけでも価値がある。
    
    そういう意味では森林とは資産だ。
    
    しかし、ひとたび森林の外に運びだしてしまえば、木材に価値を与えることができるのは、それを使う人たちだ。
    
    所有してるだけではどうにもならないのが森林だ
    
    本来森林は使う者のためにある。
    本来森林はそれ自身のため、そしてそれを使うモノのためにある。
    
    使うのが人ならば、
    
    使うためには伐り出さなければならない
    
    伐り出す仕事をする者を「きこり」と呼ぶならば
    
    人は「きこり」になってはじめて森林を使うことができるのだ
    
    全てが一体になっていた遠い昔はともかく
    
    いまでは、人間は、所有者、事業者、需要者の3つの立場で森林に関わっている。
    
    事業者は森林所有者をとりまとめ、木を伐り出す。
    
    しかし伐り出した木が売れなければ、そもそも事業は成り立たない
    
    所有者は切り出して売れるように森林を管理し木々を育てる
    
    だが、売れないならば、管理する意味も無くなる。
    
    こうして森林は放置され、木材としての品質は落ち、安定的に伐り出す事もできなくなり。
    
    いわゆる悪循環が出来上がったのだ。
    
    しかし、そもそも森林はそれだけで自立的に成り立っているものだ。
    
    人がかかわり、人の都合の良いようにつくり変えてきたけれど、相変わらず森林自体は、生き物の集まりであって、生き物たちは人の都合に合わせて生きているわけではない。
    

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