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    2011年にテレビのデジタル化はテレビの終焉の始まりという趣旨の事を書いた[[2011年問題?]]
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    今から2014年はパソコンの終焉の始まりだと書いておこう
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    きっかけは、Microsoft windows XP のサポート終了だ。
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    パソコンのOSとして圧倒的なシェアを誇るMicrosoft windowsだが、実用上の基本機能は2001年にリリースされたXP以降ほとんど進歩していない。そのXPのシェアはいまだに3割を超えるそうだ。買い替えの必要が無いから使い続けている。日常の仕事で使う分にはまったく支障は無い。
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    2014年4月のサポート終了のアナウンスとともに、世界中でパソコンの買い替えが起こるとされているが、はたして業界が期待するほどの買い替えが進むだろうか。
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    古いサポート切れのOSでも、インターネットにさえつながなければ、XPだろうと2000だろうとまったく問題は無い。98まで遡るとそもそも機能の不安定などの問題があるが12年にわたって改良を重ねつつ世界中のビジネスの現場で使われてきたwindowsXPは、いろいろ課題はあるが実用上はほぼ完璧なOSなのだ。
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    業務上、ネット接続が必須でないパソコンは案外多い。一番困るのはメールだがそれとて、全部のパソコンから送れなくても、USBメモリで受け渡し「これ○○あてにメールしておいて」で済んでしまう場合は結構あるだろう。
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    もちろんそんな前時代的なワークフローを復活させなくても、いくらでも代替案はある。そのひとつが、無料OSへの代替だ。windowsXPとの完全互換特にmicrosoft officeとの互換性に課題は残るが、普通の文書やワークシートなら実用上はほぼ問題無いレベルになっている。特殊なマクロプログラムや、高度なレイアウトなどを用いたビジネス文書はそれほど多くは無い。
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    無料OSの代表はLinuxと思われるだろうが、実はandroidの普及はめざましく、シェアは50%を超えている。それはスマートフォンやタブレットでの話であって、パソコンとは別だと思われるかもしれない。しかしこれから起こることは、パソコンからモバイル端末への移行になると思われるのだ。
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    androidタブレットやappleのipadをビジネスに使う流れは今後加速していくはずだ。まして家庭用では、パソコンを使い続ける意味などほどんど無い。
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    クラウドの普及でOSは完全に裏方になってしまい、一般のビジネスや趣味で使うコンピューターのOSを選ぶ意味は無くなる。
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    いまのところ、ビジネスでモバイル端末を使う場面は限られているが、課題は処理速度やデータ蓄積、業務用アプリケーションの普及の問題であって、これらは遠からず解決していくはずだ。
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    家庭や趣味の領域では、ゲームはもちろんAVもモバイルが主流になるし、日本のパソコンに必須と言われている年賀状だって、すでにモバイルだけでできる。
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    個人レベルでのネットコミュニケーションの中心がメールからSNSになり、モバイルで無いと即応性の面でまったく役に立たない状態になっているときに、パソコンの役割はどこに求めればいいのだろう。
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    グラフィックデザインや音楽製作など、専門的な業務では、引き続きパソコンの有益性は残るだろう。しかしこれとて、パソコンというかたちにこだわる意味は全くない。
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    何らかのコンピューターを使った装置は引き続きいろいろな場面で用いられ続けるだろうが、プロセッサ、ストレージ、入出力装置を一体の箱に収めたパソコンというカタチは急速に時代遅れになっていくに違いない。
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    ひとつのカタチとしてはタブレットやスマートフォンのようなスレートコンピューターがあるが、これらはコミュニケーション端末として、フルスペックのコンピューターである必要は無い。計算処理の中心はクラウド上のアプリケーションサーバーが担う。
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    専門業務用の装置は、プロセッサとストレージ、入出力装置がそれぞれ専門用途にわかれた独立した装置になる。
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    1980年代に登場したパーソナルコンピュータという装置は40年後の2020年にはその使命を完全に終えているだろう。
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    およそ電気で制御可能なあらゆるモノにコンピューター的な機能がそれぞれの特性に応じて付加される真のユビキタスコンピューティングの時代が来たときには、誰もそれをコンピューターとは呼ばなくなる。
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    ソフトウエアもこうした環境のなかで流通する言語のような役割を担うものに進化しているはずだ。
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    人間から見える部分は、いわゆるユーザーインターフェイスだけになる。
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    最終的に、人が触れるモノの背後にあるこうした計算装置が本当に有益なものかどうかが問われるようになる。それはコンピューターの終焉の始まりだが、そこまで話を展開するためには別のページが必要だろう。
    

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