2018-5-28[月]生命系的組織
一つ一つの細胞は、全ての情報を持っている。
それらの細胞が組み合わさって、固有の機能役割をもった器官となる。
このような器官は相互連携でお互いを活かし合っている。
指揮命令系統は無い。
全ての細胞が、全ての情報を共有しているので、生きる目的は全ての細胞にとって共通だ。
生き延びること、生命をつなぐこと。
特に植物において、それは最も純粋に顕著だ。
カエデの葉はカエデであるための全ての情報を持ち、カエデの枝やカエデの根の相互に連携し、相互に依存しながら、一本のカエデの樹を構成している。
多くの植物が無性的にも優性的にも生命をつなぐ手段を持ち、生き延びる術を持っている。
さらに、多くの植物は、森林を構成し、森林の中で同種の集団としても、異種混交の集団としても、生き延びて生命をつなぐことができる。
動物にあっても、中枢は脳だけにあるのではない。脳と心臓と腸には固有の神経中枢機能があり、さらに個々の器官には独自の情報処理機構が備わっている。動物でも全ての細胞には全ての情報がある。
部分は全体であり全体は部分だ。
生きる者たちは、生き延びる自由と、生命をつなぐ使命を持ち、あらゆる方向にむけて、生命の力を表現し続ける。
生命とはすなわち表現だ。
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