성미경
コルバーン音楽学校在籍中の演奏を集めた"The Colburn Sessions"2023年4月23日リリース
韓国出身のコントラバス奏者
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最新インタビュー(英語字幕あり)
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Double Bass Queen
フランクのヴァイオリンソナタの音源を探していたときに、出会った演奏。
ラフマニノフ チェロ・ソナタ Op.19
シューベルト アルペジオーネ・ソナタ(第一楽章)
ブルッフ コル・ニドライ
演奏は彼女のyoutubeチャンネルで公開されている。
こんなプライベートの演奏も楽しい
コントラバスのソリストとして、私が思い浮かべるのは1980年代に何度も来日した、アメリカのゲリー・カーだ。演奏会に何度も行ったしLPも買った。当時の一般的な評価は「神業のコントラバス」というアルバムのサブタイトルに示されるように、コントラバスでこんなスゴイことが出来る!という、やや「際もの」的な扱いだったような気がする。私自身は、カーの演奏とその人柄にふれて、ただスゴイだけでない美しく深い芸術性を感じていた。しかしそれは、あくまでゲリー・カーという演奏家の音楽であり、コントラバスの演奏であって、たとえばシューベルトやブルッフの音楽を聴きたいときに、最初に選ぶLPにはならなかった。
しかし、ミギョンの音楽は「コントラバスの名手」という類のものとは一線を画すものであり、そこには真の音楽の美しさや楽しさが溢れている。
私はフランクのヴァイオリン・ソナタの数ある演奏のなかで、特に好きな演奏のひとつとして、ジャク・ティボーとアルフレッドコルトーの伝説的名盤と並んで、ソン・ミギョンとシン・ジェミンの演奏を躊躇なく選ぶことができる。メンデルスゾーンのチェロソナタなら、イチオシにしても良い。
何よりも、柔軟でかつ、音楽の喜びに溢れた表現力が素晴らしい。表現への情熱、それを聴衆に伝えたいという思いが明確に伝わってくる。彼女の演奏は始めの一音だけで、誰もが惹きこまれてしまう独自の音楽空間を創りだす。すでに一流の音楽家のみが持つ、場を創り出す力を持っている。もちろん彼女は現代の演奏家として完璧なテクニックを備えているけれど、それはあくまで音楽の下支えであって、あえてテクニックを表現するようなタイプの曲以外では、表現の全面に出すことはない。
いまのところ、日本語の情報はほとんど無い。英語でも少ない。韓国語の情報をwebで翻訳しながら、わかってきた事をとりあえず記しておく。*1
1993年9月1日ソウル生まれ。
2010年 シュペルガー国際コントラバスコンクール 優勝 http://www.spergerwettbewerb.de/index.php/en/archive/2010
韓国内外のオーケストラとの共演、兄のソン・ミンジェとのデュオでの演奏など、多彩な活動をはじめる。
韓国芸術総合学校 卒業
ロサンゼルスのColburn SchoolでPeter Lloydに師事。2017年卒業
2017年 ブラデティック国際コントラバスコンクール 審査員特別賞
2018年 上海交響楽団主席コントラバス奏者に就任。上海オーケストラアカデミーで後進の指導にあたる。
2020年より、ソウルを拠点に国際的にソリストとしての活動を展開中。 ソン・ミギョンは、ようやく勉強を終えて演奏家としてあゆみ始めたばかりだ。 だが近い将来、彼女は世界を舞台に活動するソリストになることは確実だと思う。 コントラバスのソリストにというレベルにとどまらず、この時代を代表する音楽家と呼ばれるようになる可能性を感じる。 若い時にコンクールで受賞したりして名手として注目されたとしても、ソリストとして活動していくことは並大抵のことではなく、それを長きにわたって続けていくことはさらに様々な困難を乗り越えていかなければならない。 彼女の音楽性はそれを可能にできるような気がするし、実現することを心から願ってやまない。
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