プレゼントとも言う。

誕生日とかクリスマスとか、何かの記念になる日に、大切な人に贈る。

という習慣が、実はあまり無い。

子どもの頃は、よくもらったし

自分の子どもにも、親として贈ったけれど

大人になると、家族以外にはあまり簡単には贈りにくかったりするものだ。

それが、突発的というか、発作的に贈ってしまうことが、極々まれに起きる。

特別な日でもないのに、何の記念でもないのに。

手紙を書くかわりに、ほんの短いひとことくらい添えて。

それは、ほんとうにそれだけの事で、

何かを意図しているわけではなく、まして見返りを求めるわけでもない。

ただ、その瞬間に、贈りたくなって、つい、という事が、たしかに起きる。

じつは、そんなときが、いつか来るかもと思って、密かに持っているモノがある。

贈らないまま、忘れたり、失くしたり、壊れてしまうこともあるけれど。

案外大切に、そっとしまってある。

そんなモノがあるから、つい贈ってしまうのだ。

後から反省してもはじまらない。

べつに悪いことでは無いから、反省とかおかしいけれど。

いまさらながらに、思い出して、少し気にしている。

贈ってしまったから、もう手元に無いかと言えば、そんなことでもなく

いつのまにか、また、それは、こっそり、用意してある。

こんどこそ、

クリスマスとか誕生日とかに。

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