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#freeze *&date(Y-n-j[lL],2017/1/21); 大げさというか極端というか、でも決して比喩ではなく、この気持は恋としか言えない。 そこまで心を動かされる木があっただろうか。 風で倒れた木をチェーンソーで切り分けたそのとき、 目眩がするほど美しい、という言葉が思わずでてしまった。 その材を製材した瞬間、胸の高鳴りを抑えられなくなった。 その日一日、あの板の事ばかり考えて過ごし、独りになると胸が苦しく、その美しい姿と甘い匂いを思い出せば、幸せな気持ちに満たされた。 これが恋でなくて何だと言うのか しかし、相手は、カラマツの板だ 板に心があるのなら、どんな気持ちになるだろうか、そう思ってフェイスブックに投稿した。 https://www.facebook.com/yunikayama/posts/10211986064716788 「私を森の中から見つけ出し、そこまで思ってくだってとても嬉しいです。でもいまの私は何者でも無いただの板です、誰かに磨いて形を与えていただくことが無ければ、やがては朽ちてしまいます。あなたは私を磨いてくださる方ですか?かたちを見出してくれるのですか?」 思いにも責任はある。ましてうかつにも公言してしまった以上。 その言葉を受け止めるしか無い相手に対して、つぎに私は何と声をかけたらいいのか。 だが、幸いに相手は木の板だ。 私に何もできなくても、その本質を磨き出し形を与えてくれる誰かと出会うときはいつか来るだろう。そのときまで、私は大切に預かっておけば良いのだ。 傍らに置いていても、何かを語りかけることも、耳を傾けることもいらない。 その存在をただ感じていればそれで良いのだ。 永遠の片想いで完結できる。
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Last-modified: 2017-01-21(土) 21:54:40