アラナ・ユセフィアン

アメリカのヴァイオリニスト

オフィシャルサイト

https://www.alanayoussefian.com/

インスタグラム
https://www.picuki.com/profile/alanayoussefian

ニュージャージー出身、父はイラン系らしい。

バロックから現代まで幅広いレパートリーを持っているが、いまのところはバロック・ヴァイオリン奏者として活動している。

  • フォンターナ、ヴァイオリンソナタ2番

  • ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲 春 RV 269

  • ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲 RV 212 『1712年のパドヴァの聖アントニオの聖なる舌の祝日のために』

デビューアルバム

  • Brillance Indéniable: The Virtuoso Violin in the Court of Louis XV – Sonatas and Symphonies by Louis-Gabriel Guillemain
    • https://www.youtube.com/channel/UCjXGVixZ0BOVtQD83yXA0ww/
    • デビューアルバムに選んだのは、ルイ=ガブリエル・ギユマンLouis-Gabriel Guillemain (1705-1770)の作品。ギユマンはルイ15世の宮廷に使えたヴァイオリニスト/作曲家だが、一般にはあまり知られていない。
    • イタリア風のきわめて技巧的なソナタと、脱バロック的な簡潔で颯爽としたフランス趣味を感じられるサンフォニーsymphonyの組み合わせはきわめて意欲的。
      ユセフィアンは切れ味の良いテクニックと持ち前の弾むようなリズム感、エモーショナルな表現力で「新しい音楽」でデビューを飾った。
    • メジャーレーベルだとどうしても売れ線狙いで「四季」あたりがデビューアルバムになるところだろう。Avie Records http://www.avie-records.com/ は、音源権利をアーティストが保持するという独自のモデルによる独立系レーベル。
    • 今後の展開に期待したい。

20世紀の復興以降のバロック音楽の演奏史として、1970年代から本格化*1した作曲当時の楽器と演奏スタイルに従う「ビリオド派」の流れが今日まで続いている。
バロック・ヴァイオリンは現代的に改造されたヴァイオリンを当時のかたちに戻して*2演奏するという象徴的な行為のために、ヒストリカル・チェンバロとともにその中心的な役割を担ってきた。
20世紀のうちは、楽器のかたちと演奏ピッチをバロック時代に合わせるだけなく、演奏解釈についても現代との差を特に意識した、いかにもそれらしい演奏が多かったものだ。
ユセフィアンはearly musicを「古い時代の音楽」ではなく、ふつうに現代における演奏スタイルとして受け入れられる世代の演奏家らしく、バロックスタイルのヴァイオリンを自在に操りながら、自由な表現の世界に羽ばたいている。

バロック以外のレパートリーにもいずれ手を出して欲しい、
youtubeにある音源はいずれも学生時代のものだが、確実な技巧とともに聴かせる力のある演奏の芽が出ている。


*1 何をもって本格と言うかは諸説あるが個人的には1970年代後半の録音から音の響きとして変化が印象的なので
*2 再改造ないし再製作して

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