2014-5-11[日]

特別な経営能力が必要ではなく、与えられた環境でしっかり管理していけばやっていける。そんな認識がまかり通っているとしたら、それは非常に危険な事だ。

見えないところで、どれほどの経営努力が積み重ねられているのか、理解できていない。

管理だけで経営ができると思っている、ある意味で幸せ者ではある。

強権的な管理ではない、きわめて民主的でフラットな管理体制。お互いの信頼に基づいた協働の場。

世の中の競争の波にさらされる事無く、なんとか無事に生き延びることができれば良い。

働く人たちがそのように思えるなら、ある意味で理想的な環境をつくりあげてきたとも言えるだろう。

でも、残念ながらそれだけでは経営は持続していかない。

いまの状況ではきわめてバランスがとれているかもしれないが、環境は日々変化している。

ぬるま湯どっぷり浸かった状態になっている可能性がある。

安定程危険な状態は無い。支える脚がわずかでもずれれば、直ちにバランスが崩れ始める、しかし安定に慣れてしまって、体制を建てなおす事に時間がかかる。

転びそうで転ばない不安定な姿勢で走り続けている状態は、じつは極めて強い。あらゆる変化に対応し、常に先読みをしながら行動している。
日々が変化し創造的でエネルギーにあふれている。

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