A点とB点の距離。

遠い事と近いことに、本当は特別な違いなど無い。

例えばA点からB点までが遠いというのは、移動に時間がかかるということだとしても、時間の経過という事を時計の針の動きの量で測るから、そのように見えるだけなのだ。

「いま・ここ」という言葉は、「同時に・あらゆるところ」と言い換えても良い。

ただ、人間の活動は一つひとつの細胞における物質の出入りの組み合わせだから、目の前とか、すぐに手が届くとか、触れるとか、そんな現実を大切にしないわけにはいかない。

一方で人間関係の距離感はとても大切な事だ。他者を受け入れるために、必要な距離というものもあって、その人と時と場合によってまちまちだ。

くっついてしまえば、むしろ無限の距離を感じてしまう事もあるのだ。

離れているときに、どれほど近づきたいと願っても、近くに来てみれば、近づいているという意識も無くなる。

そういう距離感は悪くない。

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