2021-4-29[木]

シンクロして無いただ偶然の平行線。

平行線は幾何学的には交わらないもの、
人間関係のメタファーとしては、お互いに接点が無いことを示す。

しかし、互いの接点を持たないということには、すくなくとも2つの種類がある。
相互に無関心で、接点を持ちようもない場合と、意識して接点を持たない場合だ。

お互いに関心を持ち意識するがゆえに、あえて接点を持たずに平行線を歩む関係性には、
深いところに相互の信頼関係があることが考えられる。
交わらないことは相互の積極的な意志であり、平行であることは共鳴、共感、シンクロニシティーでさえある。

平行線は交わらないけれど、距離も変わらない。
いったん交わった直線は、接点をすぎればお互いの距離は永遠に離れてゆくだけだ。
直線に見える線もほとんどは何かしらの函数に基づいた曲線かもしれず、その場合には再び出会うこともあるだろう。
意識した平行線は極めて強い相互関係の証とも言える。

そうではない、ただ偶然に平行に見えるだけの線がある。

あるとき平行に見えただけで、そこには共鳴も共感も無かった。
単なる誤解があっただけ。

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