生きること、息をすること
- 最近身近な人が相次いで世を去っていきました。私は「生き残った者」という意識をいよいよ強くしています。こうしてまだ息をしているという事。生きているということをかみしめて、いま・ここを見つめています。
吸った息は吐かねばなりません、吐けばまた吸わなくてはなりません。呼吸というのは無意識と意識の中間にある不思議なことです。心臓は無意識でも動いています、呼吸は意識でコントロールできます。もちろん止めてしまうことはできませんが、それでもいっしょうけんめいに吸ったり吐いたりしなければならないと感じることがあります。そういうときはとても苦しい。でもやめられません。やがて心が落ち着けば、静かに自然に呼吸をしている自分がいます。
日本語の「いき」ということばには、生きるということと呼吸をするということ、両方にかかる意味が込められているのだと思います。