七夕

とは言っても、新暦の7月7日では七夕の本来の意味はかすんでしまう。

旧暦ならば7日は半月。この月を天の川をわたる舟に見立てるのだそうだ。

だいたいこの季節は梅雨なので、めったに晴れない。やはり七夕も旧暦がいい。

1年に一回の出逢いというロマンチックなストーリーも悪くないが、実は一年中天の川をはさんで向かい合っている関係というのは、そんなに疎遠なものとは思えない。

広い宇宙のなかで、川を隔ててはいても隣どうしなのだ。毎日べったりくっついているよりも、むしろちょうど良い距離かもしれない。

いっしょにいるという関係には、いろんな在り方があっていいわけで、どこにいてもお互いが、いっしょにいると思えれば、それでいい。

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