2016-4-12[火]

微妙な言い回しについて、悩むよりも、一瞬の判断で出てきた言葉が大事だ。

何気なくメールの結語に書いてしまった言葉を反芻している。

フェイスブックのタイムラインで

「適正な事業執行ができるようよろしくお願いします。」

という言葉を紹介しつつ、公共事業にとりくむ立場を、控えめに表明した。

「適正な事業執行をよろしくお願いします。」ではない。

これだと、依頼か指示になってしまう。

素の文章として「事業執行をお願いします。」だ。

「・・ができるよう・・・・お願いします」という言い回しがまた微妙にいやらしい

「・・ができるよう・・・・お願いします」が標準的だろう

を省いたことで、やや指示的な感じがするか曖昧と受け止めるか。

いずれにせよ「よろしく」は丁寧かつ曖昧に「お願い」を支持する慣用表現だろう。

「適正事業執行ができるようよろしくお願いします。」でもない。

これだと、主体の意思が強いのでお願いに偏り過ぎる。

「適正事業執行ができるようよろしくお願いします。」は、

やや客観的に適正について語っている。

形容詞か連体詞のわずかな違いで、気にしない向きもあるだろうが

例えば「大きな」と「大きい」ではずいぶん違いを感じるはずだ。

これらはいずれも瞬発力で出てきた言葉だから、考えると出てこない。

私の語感がここに表れてしまったわけだが

あとから説明しながら、この微妙さを噛みしめる。

お願いでも指示でもない、共感をもった協働を目指したい気持ちがあるのだけれど。

もっと単純に言えないのか。

なんともいやらしい言い回しだ。

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