2016-3-31[木]

「大きく育てて野に放つ」

息子が生まれた頃の夫婦の会話の一節

母親からそんな言葉が出たくらいだから、

父親としては「預かりもの」という意識が強かった。

いずれ野に放つために、余計な事はしない。

水をやり忘れて鉢植えの花を枯らすような心配は無用だった

餌を求める力が強かったから

まったく独立したひとりの人間として

生きる力を持って育ってきた

生命38億年の末裔として

遺伝子のほか何を引継いだのか

昨日、とりあえず巣立った

まだ給餌は必要らしいが。

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