2016-3-14[月]

製材業に比べると素材生産業(山師)は付加価値生産では無いので、極めて零細で低収益。

もともと木材の世界は山主と製材業との関係で成り立っていて、キコリは単に伐り出しや手入れの労務者でしかない。

とりあえずキコリの親方と製材所の社長を来れべれば、生活スタイルの違いは歴然としている。下世話なレベルで言えば乗っている車が違う。

しかし近年では製材業は大規模化が進み零細業者は没落、新規参入はほとんど無い。

ところが素材生産業は零細な新規参入がいまでも続いている。ここには、補助金行政のからくりがある。

伐り出しの実働を担うという意味では素材生産業は林業生産の中核的な存在でもあり、そこに公的資金を注入して、素材生産業を中心とした林業経営が構想されるようになってきた。

本来山主の組織であるはずの森林組合も事業体化し、素材生産を担うように仕向けらてきた、しかしそこには根本的な利益相反が生じてしまう。

山師は山主では無いというところで本質的には無責任だ

いまでも素材生産という立場に安住するという事は、木材流通チェーンのなかでは最底辺にとどまるということでもある。

そこを越えて行くためには、まず前後左右と手を取り合うという事が重要。

まずは地域の一員として根を生やした存在となることで、山師的な無責任状態を脱することしかない。

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