2014-12-1[月]

株式会社山川草木の第一期法人税申告、納税を済ませました。

ゼロから経営について学びなおしたかったので、誰の手も借りず税務申告など一切を独りですませました。はじめて経営者な仕事をやった気分です。

企業組合の代表を務めて15年になりますが代表理事というのは(山仕事創造舎の場合は)社長とはまったく違う存在です。協働組合では代表権そのものが共同管理の下にあるわけで、対外的には組織を代表する経営者ですが組織内にあっては常に全体の奉仕者です。

基本的には組織人であり、労働の対価として組織から報酬を受ける給料取りです(法的には労働者ではなく役員ですが、労働者の共同体という理念のもとで組織内では一労働者です)。

一方で会社の代表取締役は、経営者として社会に独立した個として対峙し、労働の対価ではなく、経営の結果によって収入を得たり得られなかったりする存在です。

株主は2人と1法人という極小企業であり、いまのところ従業員もいませんからから、個人事業に限りなく近いわけで、儲けようが損しようが自由です。

初年度は遺憾ながら赤字決算でした。極小企業なので簡単に粉飾して黒字に見せることもできますが、この零細経営の実態をあきらかにするために、正直に帳簿をつけてきた結果です。

地域資源総合商社という在り方は、地域生活者である生産者(個人や企業)が現代の経済社会で成り立つために必要だという考えから創出したもので、多くの人に期待はされていますが、ビジネスモデルはいまだに模索中です。

この一年も様々なプロジェクトが生まれたり潰れたりしてきました。

やっている事は、コンサルタント、コーディネーター、プロデューサー、等よりずっと泥臭い商人的な要素を強く持った現場型事業です。

想像も創造も超えた生存空間を隙間ではなく根元から獲得していく。そんな事業にしていきたいと考えています。

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