2014-1-19[日]

今年は気がついたら、林業を仕事にして20年、林業というものに無意識に出会って30年という節目の年でした。

林業人は簡単に山づくりは100年の計などと言いますが、現実に私が責任をもってできる仕事は、次の世代に引き継ぐために何が出来るかということです。

より身近に私が日々取り組む間伐林業の世界で言えば、次の間伐をどうするかという事は最低限考えるべきことだと思っています。
私のかかわっている間伐現場の回帰年は概ね7~10年程度ですから、次もこの山で間伐をする事が前提ならば、事業計画レベルでも最低10年計画は必須でしょう。構想ではなく計画ですから、10年分くらいの数字はきっちり積み上げてつくるということです。もちろん毎年数字は再検討して見直しをしていきます。

林業機械の補助金申請のために5年間の生産計画をつくりますが、これは単なる数字合わせでしかありません。
10年後の生産量だけではなく、売上、収益、給与水準・・・など、いまの経済社会のなかで、企業が10年計画を具体的に考えるというのはたやすいことではありませんが、成り行きにまかせるのでは無責任といものです。

過去30年で言えば、当時思っていたほど世の中は変わりませんでした。しかし、これからの10年は想像以上の変化があるように思えます。

自分の仕事は自分で創るという段階を超えなければならない、5年ほど前からいろいろ考えて試行錯誤(たいした試行ではありませんが)を繰り返してきました。

いまさら、良い木を育て良い山を造ってどうするのか?
そんな事を問われる時代になりつつあります。

山仕事だけが課題ではない、どうしたら次の世代でも山暮らしを続けていけるのかが課題です。

昨年10月にフライング的に創立した会社(株)山川草木。本格的な事業開始は今年の春からになります。

荒山林業も施業を再開し、私は作業員として現場にかかわるようになります。

最初から撤退戦線にいるような気もします。
安易な反撃はできないので、まずは体制を整えなければならないのです。

この一週間、インプットとアウトプットの最大化に挑戦してみました。
案外できるものです。

出不精をあきらめ、しばらくは脳力と体力の限り、動きまわります。

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