2013-12-23[月]

難しい事を、難しさから逃げずに、難しいままで、それでも解決の方向を細心の配慮で慎重に考える。

うかつな行動は、大切なものを壊してしまいかねない。人間は様々な制約の中で生きているので、より良い解決方法に至るはるかに前に、つまらない事で、例えばかるく躓いただけで、両手で大切にかかえたガラス細工のような壊れやすい物を、取り落としてしまうものだ。

もし落として壊してしまったとしても、その欠片を全て拾い集めて、また大切に両手に抱えて行くしかない、でもガラスの欠片は両手を、両腕を、かかえる胸までも傷だらけ血まみれにしてしまう、それはあまりにも辛い歩みになってしまう。

そんなガラス細工は、大切な「そのもの」ではない、何も怖れることはない、自然にしていれば、躓くなんてこともないし、まして取り落とすことなんてありえない。それは躓いた拍子に両目の玉を落としてしまう心配をしなくても良いのと同じくらいに、意味の無い心配だ。

などと言えるようになるのは、まだまだ、はるかに未来のことだ。

だから、いまは、躓くわけにはいかない、決して落とすわけにはいかない。

難しい事は、難しいまま、そっと大切に、持って歩くのだ。

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