世界のおおきさ

思ったよりも大きい

行ってみると案外近い

いずれにしても、世界ってものについては、実はほとんど何も知らないのだ。

自分の皮膚と接しているものなのに、気がついていない。

世界の中にあるものも知らないのに、世界を越えた何かなんて考える。

それは人間の能力ではあるけれど、その前に勘違いを正さなければ。

目の前にある窓から見えるのは、世界のほんの一部でしかないのだから。

いま、このパソコンでさえいくつもの窓が開いていて、まったく別の景色が見えている。
その窓たちも、ちいさな画面のなかにあるわけで、その向こうにあるホンモノの窓の外にはホンモノの世界が見えている。

別の方を見れば、隣の部屋へつながる扉があって、そこにはまた別の窓があり、その隣にある玄関に行けば、外へ出ることだって出来る。

調子の悪いときは、仕方ない、ここに座っている。でも寝ているわけじゃないなら、外を眺めることはできる。カーテンの隙間からだって外は見える。

そこに何があるかということまでわからないにしてもだ。

世界の大きさだけは、勘違いしないように。

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