道を掘る

ちょっとした時間ができたので、休みの予定だったがまた機械をかまいに行った。

たまたま現場を見せて欲しいという連絡があったので、ついでだからちょっと早めに行って、散らかっていた丸太を整理してみた。

身の程知らずの借金をして買った機械を見せびらかす。もっとうまくなってから見せたかったのだけれど、下手くそなところを見て貰うのもいいと腹をくくる。

見学者が帰ってからまだ時間があったので、ちょっとだけ本格的な道づくり作業に。

考えてみれば、バケット操作の経験はあまりないのだ。河原のような石だらけの場所での道づくりは、結構難しい。1時間ほどやっていくらか要領をつかんだころ5時に。今日は予定外の1人作業なので、このへんでやめておく。

岡山の向井(向井林業)さんが「道を掘る」という表現をしていたことを思い出した。

機械を買ったことで、この仕事を投げ出すということは当分できなくなった。

いままでの人生で、止められないという状態に自分を置いたのははじめてかもしれない。

その意味では自由を少し失った気分ではある。もちろん新しい自由を手に入れたことの方が大きいのだけれど。

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