伐採に復帰

じつに久々の普通の林業らしい伐採(間伐)をやりました。

もう部屋にこもってコンピュータと仕事してばかりというのに耐えられなくなって、なんとかひとつのシステムが使えるようになってきたので、半日だけですが現場復帰。

アカマツのかなり太いものを、快調に伐り進みました。なんと行っても、この現場は本格的な梁材がたくさん出るのが魅力です。まったく手遅れ状態ではない、かなり健全に育ってきたアカマツ、残念ながら過去の間伐でかなり傷をつけられた木があって、見た目材質的にはちょっと難ありですが、それでもかつてないレベルの収穫間伐になります。

最近支障木の難しいのばかりやってきたので、精神的にもとてもリラックスしてできるのがありがたい。

そして、間伐が終われば、この地域のアカマツ林のモデルと言えるくらいの、見事な林になりそうなこと、下層の広葉樹をたくさん残せたので、新緑や紅葉が美しい森になりそうなこと、観光地の一角ですから、宣伝効果という意味でも良いです。

はたしてこのような扇状地のアカマツがどの程度の寿命があるものか、不安材料もあるわけですが、まだ数十年は大丈夫ではないかと見込んでいます。いずれ、クリ、コナラ、サクラなどの森に替わっていくにしても、アカマツが一気に衰えるということは、松喰いの被害にさえあわなければなさそうです。

周囲のアカマツ林がほとんど天然性なのに対して、実はこの林は植林されたものなのです。だから将来もアカマツ林として循環させるという手法もあり得ますが、広葉樹の侵入をどんどん許していくのも悪くないと思います。

それにしても、アカマツの間伐ってのはうまく倒れた時には気持ちいいものです。これだけやっていられたら、気楽で楽しいんだがそうもいかない。

きこりは木を伐ることを仕事としている者のこと。

この日誌は、これからも現場に出た日にだけ書きます。

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