中心とバランス

自分の身体の中心線を意識的に確保することは、きわめて重要なことのように思える。

今回体調を崩した根本的な要因はたぶんこの中心感覚のズレだったのではないか。

レントゲンでも脊椎のゆがみははっきりと映し出されていたのだ。診療所の先生は肺の問題よりも、このゆがみがとても気になったようで、わざわざ骨格標本まで持ち出して説明してくれたほどだ。でもこれといった治療をしたわけでもない、私自身今回の体調不良は感染症によるものと決めつけていたし、医学的な結論もそうだったと思う。

しかし、主な病状は改善したのになんとなしの不調があまりに長く続いた。正直ちょっと不安になってきた。深刻な病気に冒されている可能性は否定しきれない、そんなことばかり考えていた。だが、ちょっと変だった。体調に波があるのだ。注意して観察してみると、気分が悪くなるときには、決まって身体の向きがねじれていることがわかってきた。

たとえばパソコンのディスプレイに正対しているときと、斜めに身体をひねって作業しているときでは全然ちがうのだ。

こうして久しぶりに身体全体について意識を巡らすことで、徐々に問題がわかってきた。

だが息苦しさだけは解消しない。そんなとき偶然ネット上で見つけた誰かの日記の「過呼吸」ということばが目に入った。もしや?と思って、息苦しいと感じたときに意識して呼吸を浅くゆっくりしてみた。ビンゴ! 本当に楽になった。

身体の中心を意識してゆがみを直しはじめたら、全身筋肉痛になってしまった。それだけバランスが崩れていたということだが、身体を動かすのが楽になった。さらに呼吸を整えることを意識しただけで、1ヶ月続いた呼吸器の症状が解決してしまった。

というわけで、1ヶ月ぶりに、ほぼ全面復活をとげつつあるところ。

さらにこの感覚を磨くことで、ここ数年の漠然とした不調を克服できるかもしれない。

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