音と言葉と音楽について

言葉

ことばは、人間が最も古くから使っている魔法のひとつだ。

誰もが普通に使えるのに、だれもちゃんと修得していない魔法

だからとっても危ない。

言葉は何らかのカタチで実現する

人へ向けられる言葉

対話
 
祈り


あらゆる生物は、DNAの情報の支配下で生きている。

しかし、人は、言葉、という、DNA支配を超える情報力を最大限に活かすことで、法則の支配を動かすことができるのではないか。

もし、同じ言葉を繰り返して語っているだけならば、決して情況を動かすことはできない。


ふつう言葉は、音声の組み合わせによって意味を表す。

音声のかわりに、動作や形を使う言葉もあるが、意味の無い言葉は無い。

言葉は意味の表現ではじまるが、やがて言葉が意味を生み出すようになる。

言葉から意味が湧き出す。

知らない意味が突然に直接的に解ったり、知らないはずの言葉を語り出したり。

人が言葉を習得する過程では、必ずそのような事が起こっている。

だから、黙っているよりも語るほうが、言葉を使う力は速く広く身についてくる。

やがて、言葉は意味から離れ、言葉の組み合わせだけで、勝手に運動をはじめる。

意味の背景にある意思と無関係に、因果律だけが支配する体系。

そのようになったときに、多くの者を殺しながら、言葉は死ぬ。

しかし、最初からあった想いは、消える事はない。

だから、そこから、もういちど言葉を再生すればいい。


いまこそ、言葉を、語りを、極める。

Yahoo!ブックマークに登録 Google ブックマーク
clip!