立っている木を伐り倒すこと。
生きている木を伐り倒すこと。
立木伐採において、最初に心をとめるべきこと。
樹木など植物的な生命と人間のような動物的な生命には、相当大きな質的な違いがある。
特に個体という意味付けの違いが大きい。
しかし、現にこの場所に数十年から100年を超える年月、立って生きてきた存在を伐り倒すということをどのように捉えるか。
10年の木を伐るということは、これから100年生きたかもしれない存在を断ち切るという事でもある。
いずれにしても、生命をいただくという事に他ならない。
作業方法の検討
その立木がどのように立っているか、周囲の立木とどのような関係にあるかを、細心の注意をもって観察する。
目的に応じて、その立木をどの方向に、どのようにして伐り倒すかを考える。
実際の伐倒作業の前に、その立木が倒れて行く様子を可能な限り思い描く。
思い通りの伐倒にするために、どのような技術的な工夫が必要か検討する。
クサビ(矢) 牽引などの検討
受け口の形状、方向および開け方。
芯抜き、追いツル切り、斧目切りなど、伐倒を安全かつ正確に、また材の品質を損ねないための措置
追い口の切り方
伐倒方向の安全最終確認
ツルの形状の課題
伐倒作業における体幹の基本動作
立木と周囲の動的関係性に気付く
作業開始から完了まで気持ちを途切れさせない
伐倒木の重心と伐倒作業者の意識上の重心を一致させる
作業者の実際の身体的重心、足場の定め方、チェーンソーの使い方
一旦決めた足場を動かさない。
大径木の場合、実際の足場を動かさないことはできないので、仮想的足場と現在の足場との関係を身体の動きのなかで把握し、意識上の重心を絶対に動かさないように注意する
見えない所への意識と可能な限りの目視確認
受け口切り
伐倒点と重心点の直下の点を結ぶ伐倒線をイメージする
伐倒線と伐倒木の幹の鋸断面における樹皮から樹芯までの2/3を受け口の標準的な深さとする。著しいアテで樹芯の偏りが大きい木の場合は鋸断面の直径の1/2を超えない。
伐倒線と直交するように受け口線を決める
受け口線によって屈曲する面をつくるように受け口を掘る。
小径木は斜め切りを先に切ると受け口線の状態を直視しやすい。
受け口屈曲面はどちらも水平である必要は無い。
受け口屈曲面の角度は30度~90度
大径木の場合受け口角度を広く取る事は困難なので、この場合は受け口線を縦に拡張して台形状の受け口断面にすることで、裂けを防ぐことができる。
追い口切り
この先は非常に微妙で難しい問題をかかえているので、少し時間を追いてから書く
追い口切り途中での立木の動きの観察と切り込みの修正
伐倒完了後の木の動き
枝払いなど後処理
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