杣径 ソマミチのビジョン


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ソマミチと名乗る活動に私も仕事として中心的にかかわっている。

この名前をプロジェクトのタイトルにしようと提案してきたのは、木工芸作家の前田大作氏だ。彼の発想のきっかけには、荒山林業の山を歩いたときの私との対話がある。

まだこの集まりが「信州落葉松プロジェクト(仮)」と呼ばれていた2014年の12月のこと、冬仕舞いを控えた荒山林業地の北山と呼ばれる一帯に、私たち*1は前田氏らを案内していた。最初に歩いたのは荒山林業地に最近復活し荒山里利さんによって栃須沢西参道と名付けられた道だ。荒山幸久氏によると、北山で最初につくった作業道だと言う。「以前には杣道程度のものしか無かったので、機械が入れるようにここから道づくりをはじめた」と幸久氏から聴いた話を、あるきながら前田氏に語った、そのときの杣道という言葉が印象に残ったと言う。

ソマミチとは「杣の道」、杣とは木材を産する森林の古称だ。「森へ通う道」*2と言い直しても良い。
そこに森から木材が運ばれる道という意味を加えることで、街の暮らしから林業の行われている山(杣)まで、一本の道が通っていることを表す言葉として読みなおすことにした。
こうして「木を使う社会の仕組みをつくる」という、プロジェクトを表す言葉が生まれたのだ。

語感的かつ視覚的なイメージとして広告的効果も意識し、プロジェクト名としては片仮名の「ソマミチ」を採用しSOMAMICHというローマ字表記も併用している。


*1 荒山里利さんと私
*2 内山節氏に同名の著作がある

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